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【社会】

新型肺炎 中国留学・研修、中止相次ぐ 日本の大学も困った

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 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、中国と交流がある日本の各大学が対応に追われている。肺炎が発生した武漢にとどまらず、中国の他の都市にある大学でも、予定されていた学生の派遣や研修の中止が相次いでいる。中国は日本からの海外留学先で約四分の一を占める人気。関係者は、学生生活に大きな影響が出ないか心配している。

 福島県立医科大(福島市)は四〜五月に予定していた医学部の学生四人を武漢大医学部に派遣する短期留学プログラムの中止を決めた。例年、付属病院で手術見学などをしていたが、病院は多くの患者が集まり、学生に感染の危険性が高いと懸念した。

 徳島大(徳島市)は武漢大に交換留学生一人を今夏までの日程で派遣中。現在は一時帰国しており、担当者は「今後のことは検討している」と話す。

 中部大(愛知県春日井市)は、三月に北京の「外交学院」で学生二十四人が語学研修を予定していたが、現地から「授業再開のめどが立たない」と連絡があり中止になった。上智大(東京都千代田区)も二月に予定していた北京大への語学研修を中止。担当者は「学生や教職員に中国への渡航について注意喚起をしている」と説明する。皇学館大(三重県伊勢市)も、上海・復旦大への派遣を取りやめた。

 文部科学省の集計では、二〇一六年に海外の大学などの正規課程に留学した日本人は五万五千九百六十九人。うち一万三千五百九十五人が中国だった。

◆保健所へ届け出 患者の対象拡大

 加藤勝信厚生労働相は三十一日の閣議後記者会見で、武漢市の滞在歴や発熱がある患者を医療機関が保健所に届け出る「疑似症サーベイランス」の対象を拡大する方針を示した。加藤厚労相は「より広範な防止態勢をしっかりと敷いていきたい」と強調した。

 また中国からの全便の入国者に、武漢市への滞在歴を尋ねる質問票配布などに関し「その段階では無症状でも、国内に入った後、フォローアップできる仕組みを立ち上げ、都道府県とも連携を取りながら対策をしっかり取りたい」と話した。

 

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