東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

新型肺炎 和歌山の70代重症 医師発症の病院 受診前から症状

 和歌山県湯浅町の済生会有田病院に勤める五十代の男性外科医が新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を発症した問題で、県は十四日、有田病院を外来受診した県内の七十代男性も感染が確認されたと発表した。現在は別の病院に入院しており、重症という。国内での感染確認は二百五十二人となった。 

 県によると男性は一日に嘔吐(おうと)し、五日から発熱。近所の医療機関を経て有田病院の内科を六日に受診した。受診前から症状があり、外科医と接点があった様子もないことから、県の担当者は「院外で広がっている可能性がある」と話した。男性から渡航歴などの聞き取りはできていない。

 県はウイルス検査を進めるとともに、不安を感じる人から相談を受ける態勢を強化する。厚生労働省は専門家を派遣する準備を進めている。

 また、国内初の死者が十三日に出たことを受け、厚労省も感染経路の調査を進めた。死亡したのは神奈川県の八十代女性で、義理の息子である東京都の男性タクシー運転手の感染も判明した。厚労省は国内感染の可能性があるとみている。

 安倍晋三首相は十四日、感染拡大と感染者の重症化の防止に全力を挙げる考えを表明した。

 有田病院では、外科医と同僚の男性医師、内科の受診者三人の計五人に肺炎の症状があった。外科医と受診者の七十代男性の感染が確定し、検査で受診者一人が陰性となったが再検査の方向。残り二人も検査する。スタッフが目や口をマスクなどで守っていたかなど、院内防護策も確認する。

 和歌山県は最近受診した人のための接触者外来を設置し、検査も実施。ウイルスを保有しながら症状の出ていない人が街中にいる可能性もあるとみて、不安を訴える人の相談を、保健所や県庁などで受け付ける。

 これまでの国内感染例では、中国への渡航歴や中国から来た人との接触歴がある場合が大半だったのに対し、外科医には最近の渡航歴がなく、中国から来た人との明らかな接触歴もなかった。

 外科医は一月三十一日に熱や全身の倦怠(けんたい)感が出て、その後二日間の休みを取ったが、二月三〜五日は微熱が続く状態で解熱剤を飲みながら出勤。八日に肺炎が見つかった。十日から入院している。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報