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【社会】

新型肺炎 陰性なら19日から下船 クルーズ船 さらに67人感染

横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。周辺には救急車や大型バスなどが待機している=15日、横浜市鶴見区で、本社ヘリ「おおづる」から

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 厚生労働省は十五日、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客について、七十歳以上の高齢者からウイルス検査を実施し、結果が陰性で健康状態に問題がない人は、健康観察期間が終わる十九日から順次下船してもらうと発表した。船内で新たに六十七人の感染が確認されたことも明らかにした。内訳は乗客四十七人、乗員は二十人。クルーズ船の感染者は計二百八十五人となった。 

 厚労省によると、既に七十歳以上の検査に着手しており、七十歳未満の人も十六日ごろから検査して同様の措置を取る。下船直前に改めて検査はしない。ただし、感染者と同室だった人は十九日以降も船内にとどまり、下船が三月となる可能性もあるという。

 中国・武漢から政府のチャーター機で帰国した人は、健康観察期間を終えて再検査で陰性なら帰宅していることを踏まえて判断した。

 陰性が確認された八十歳以上の希望者十二人が十四日、十五日に下船しており、埼玉県和光市の税務大学校に滞在している。滞在者についても十九日に健康状態を確認し問題がなければ施設から退去できるという。

 厚労省は、明確な起算日から十四日の健康観察期間があれば、陰性と確認できた乗員も原則下船できるとした。感染者との接触頻度や詳細な起算日を調べた上で、雇用関係にある運航会社との調整が必要になる見通し。

◆米国人、チャーター機で退避 きょう日本到着

 【ニューヨーク=赤川肇】クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を巡り、在日米大使館は十五日、船内の米国籍の乗員乗客らをチャーター機で退避させると発表した。チャーター機は十六日、日本に到着する。

 在日米大使館は発表で「米政府として日本の医療制度の負担を軽減し、国民への責任を全うするため、米国民には降船、帰国してさらなる経過観察を受けるよう推奨する」と説明。チャーター機は十六日夕に日本に到着。米西部カリフォルニア州や南部テキサス州の各空軍基地などに搬送した上で、十四日間にわたり隔離して経過観察する。

 感染の兆候があればチャーター機には搭乗させず、日本で必要な処置を受けさせる。米メディアによると、退避は船内の米国人とその家族ら約三百八十人が対象になるという。

 米疾病対策センター(CDC)の担当者は十四日、「日本からのデータで船内の人々の(感染)リスクが高いことを懸念している。感染予防策が最重要だ」と指摘。米国務省の広報担当者は本紙に「関係する米国民の福祉と安全の確保が第一目標だ」と述べ、米政府機関や日本政府、クルーズ船運航会社と対応を協議していると説明した。

 検疫のためクルーズ船に待機させ続ける中、米メディアは「合理的でなく、残酷に近い」(ワシントン・ポスト紙)など批判的な専門家の見方を相次いで報じていた。

 

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