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【社会】

新型肺炎 都内、さらに8人感染 1人は「屋形船」無関係

 東京都は十五日、新たに八人の新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した。七人は十三日に感染がわかった七十代のタクシー運転手男性の濃厚接触者で、うち一人は入院中だが症状は重くないという。別の一人はタクシー運転手とは関連がない都内在住の四十代会社員男性で、糖尿病の持病があり、重症。都内で感染が確認されたのは計十四人となった。

 都によると、四十代男性は今月二日から咳(せき)や発熱があり、五日に都内の医療機関を受診。十日に別の医療機関を受診し、新幹線で愛知県内に出張していた。症状が改善しなかったため十二日にさらに別の医療機関を受診、肺炎で入院し、気管挿管の治療を受けている。十五日に感染が判明した。

 発症前十四日間に中国の滞在歴はないという。国内で中国の人と接触したとの情報があるが、確認されていない。勤務先は都内にあり、都は濃厚接触者を調べている。

 タクシー運転手とは関連性のない新たな感染者が確認されたことについて、都の担当者は「いまは一件ずつ確実に調査し、感染拡大を防ぐ段階」と述べるにとどめた。

 一方、タクシー運転手男性の濃厚接触者の七人はいずれも都内在住の四十〜八十代の男性五人、女性二人。一月十八日に運転手男性が参加した新年会で、同じ屋形船に乗っていた。同僚の運転手やその家族、屋形船の従業員で、六人は症状がなく、同僚運転手の家族の六十代女性が発熱などで入院している。

 都は十五日夕までに、新年会参加者を中心に、運転手男性の濃厚接触者約百九十人を把握し、順次検査中。十五日夕までに百二十六人の検査を終え、今回感染が判明した七人以外は陰性だった。残りも引き続き検査している。 (原昌志、岡本太)

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◆和歌山初の院内感染 厚労相「これまでと状況異なる」

 政府は十五日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID(コビッド)19)の国内流行に備え、これまでの水際対策重視から転換し、検査や治療ができる医療機関を拡充するなど重症者を減らすための対策を加速させる方針を決めた。十六日に専門家会合を開き具体策を議論する。十三日以降、北海道、千葉、神奈川、愛知、和歌山で感染経路が不明な国内感染が相次いだことを踏まえた。加藤勝信厚生労働相は「これまでとは状況が異なる」と述べ、今後国内流行は避けられないとの認識を示した。

 また和歌山県湯浅町の済生会有田病院の関係者で新たに三人の感染が確認され、国内初の院内感染が起きたことも分かった。新型ウイルスの感染者が国内で初めて確認されてから十五日で一カ月。感染者が報告された地域は十一都道府県に広がり、人数は四十人に達した。クルーズ船の感染者や政府チャーター機で帰国した邦人を含めると計三百三十八人となった。

 和歌山で新たに確認された三人は、最初に感染が確認された医師と同じ外科の五十代男性医師と五十代の妻、入院患者の六十代男性。

 十六日の専門家会議で厚労省は、どこで感染したか分からない感染者が相次いで報告され、「国内流行が始まっている」との見方が出始めていることについて専門家の意見を聞く方針。

 政府は、どのような症状や行動歴がある人にウイルス検査を受けてもらえば良いのかの判断に医師らが迷わないための指標を作り、感染者を早期に確実に見つける体制づくりを急ぐ。

 

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