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【社会】

新型肺炎 高齢者施設警戒を強化 面会制限、マスク・消毒徹底

新型コロナウイルス対策で窓口に設置された来客記帳簿=14日、東京都大田区で

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 新型コロナウイルスの感染拡大の動きに、重症化する可能性が高い高齢者が集まる老人ホームなどで警戒が強まっている。

 東京都大田区の特別養護老人ホーム(特養)「千里」では、入所者が家族など来訪者からの感染を防ごうと、来客記帳簿に中国湖北省武漢市からの帰国者との濃厚接触についての申告を求める質問項目と、インフルエンザなどの感染症の症状がある人には入所者との面会を控えるよう呼び掛ける一文を加えた。

 施設には五十代から百歳代の七十一人が入所する。施設長の須藤常好さん(67)は「潜伏期間を考えるとどれほど意味があるかはわからないが、高齢者の健康のための措置は当然のこと。限られた情報の中で手探りの状態だが、家族の協力も得られている」と話す。

 名古屋市中川区の特養「あんのん」では以前からインフルエンザの流行期には、感染を警戒して高齢者と接する介護職員らはマスクを着用。各自で消毒液の専用ペットボトルを持ち歩き、一人の高齢者と接したらその都度消毒をする「ワンケア・ワンプッシュ」をあらためて徹底している。今後は現場責任者で新型肺炎に関わる情報を共有し、追加の予防策を検討する。

 施設長の吉田貴宏さん(35)は「利用者の方で外に出歩く人は少ない。職員がウイルスの媒介者になる恐れがある」と話し、介護する側の注意の重要性を強調する。

 感染症に詳しい元北海道小樽市保健所長で医学博士の外岡立人さん(75)は「集団感染が起きやすい高齢者施設では外部からの訪問者をできる限り抑えなければならない。家族の訪問に限定したり、中に入るときにはマスクなどの予防の装備、手洗いをきっちりやってもらったりする。集団感染が起きたらどうするかということをきちんとマニュアル化しておくことが必要だ」と話している。 (荘加卓嗣、土門哲雄、武藤周吉)

 

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