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【社会】

新型肺炎 批判の船内待機 新局面 自国民救出の動き、各国加速

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船し、防護服姿の関係者に付き添われバスに乗り込む乗客と思われる人=16日午後11時49分、横浜市鶴見区で

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 新型コロナウイルスの日本での感染拡大を受け、各国で自国民救出の動きが加速している。十六日夜には、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から米国人を帰国させるためのチャーター機が羽田空港に到着。感染者を増大させ、国際的な批判にさらされている船内待機は新たな局面を迎えている。 (木原育子、井上靖史)

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が停泊している横浜港(横浜市鶴見区)には十六日、米国人乗客を羽田空港に移動させるためのバスが集結。白い防護服を着た関係者らが慌ただしく行き交った。

 同日午後九時十分すぎ、クルーズ船に横付けする形で、自衛隊が用意した大型バスのうち約九台が並んだ。バスを運転する男性や乗務員らは、いずれも白い防護服姿。

 クルーズ船の出入り口には青いビニールシートが張られ、周辺には災害用のテントも設けられた。駐車場には救急車や「災害派遣」と書かれた自衛隊車両、パトカーなど数台が待機し、物々しい雰囲気に包まれた。

 クルーズ船から二百メートルほど離れたフェンス周辺は、報道陣でごった返した。英語やフランス語でやりとりする外国人記者の姿も。

 米国人乗客らを乗せた自衛隊のバスは羽田空港に向かうとみられ、チャーター機で帰国の途に就く。感染の兆候があればチャーター機には搭乗させず、日本で必要な処置を受けさせるという。

 加藤勝信厚生労働相は十六日の会見で、クルーズ船から自国民を救出する動きが進んでいることに、「アメリカ側は船内にいる米国籍の方々について、残りますか、チャーター便を使いますかと選択肢を示しているのであって、『救出』のような趣旨は当たらない」と強調した。

 他国メディアから批判が出ているが、加藤厚労相は「乗員乗客の安全確保を図ることと、国内感染を防ぐという同時並行でやる必要がある。三千七百人という多くの方が乗っていた事情もあり、(下船させる場合に用意する)施設にも制約がある。ベストを尽くして対応したと思う」と話した。

 

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