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【社会】

新型肺炎 感染拡大に警戒 「スポーツ大会」「展示会」「卒業・入学式」中止 縮小 次々

就職に関するイベントの中止や延期を知らせる張り紙=20日午前、大阪市中央区で

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 新型コロナウイルスによる肺炎が拡大する中、感染リスクを避けるため、不特定多数の人が集まるイベントを中止したり縮小したりする動きが広がっている。観光への影響を懸念する声も出ているが、危機管理の専門家は「流行状態になりかねない時期では正しい判断。社会として理解を示すべきだ」と話す。

 「選手や観客の健康が第一」。北海道で今月二十一〜二十三日に予定されていた知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」冬季国内大会の担当者は、苦しい胸の内を明かした。世界大会の選考も兼ねていたが、選手が移動する際に感染する可能性を考慮し、開催を取りやめた。

 中国・武漢での流行が報じられて以降、日中間の交流事業が相次いで中止に。テーマパークでキャラクターと接触できる機会が減るなど「触れ合い」を避ける対応も増えた。さらに一般ランナー抜きでの東京マラソン実施や、天皇誕生日の一般参賀取りやめが発表された今月十七日以降は、イベントの中止が目立つようになった。

 十九日には、三月上旬に横浜市で開催予定だった国内最大級のボートの展示会「ジャパンインターナショナルボートショー」の中止が判明。五〜八日に約五万人の来場を見込んでいた。

 神奈川県三浦市は、一万人が参加予定だった三月一日の「三浦国際市民マラソン」の開催を断念。大会事務局は「東京マラソンなどの対応を見て決めた。ランナーの宿泊キャンセルなどで観光面に影響が出ると思う」と話した。静岡や鹿児島、京都、茨城でもマラソン大会の中止が相次いだ。

 宮城県塩釜市と山元町も、三月十一日に予定する東日本大震災追悼式の中止や規模縮小を検討している。大分県別府市の立命館アジア太平洋大(APU)は、三月の卒業式と四月の入学式を中止にするほか、新入生全員に対し、大学に来る前の二週間の渡航歴や体温の記録提出を求める。

 政府は二十日、東京で二十二日に開催予定だった東京五輪・パラリンピックに向けたイベント「ホストタウンサミット2020」を中止すると発表。日本維新の会の党大会(大阪市)も中止となった。連合は、三月三日に予定していた千人規模の集会を取りやめると決めた。

 関西大の亀井克之教授(リスクマネジメント論)は「過剰反応と批判される可能性もあり、主催者としては苦渋の選択だろう。無理に開催して感染者が増える方が混乱は大きく、賢明な判断だ」と評価している。

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