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【社会】

掘り起こせ♪古関メロディー 校歌など、演奏風景撮影へ よい仕事おこしフェア

古関裕而さん作曲の曲を使ったプロジェクトの記者発表会であいさつする古関正裕さん(中)=21日、東京都中央区で

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 全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしフェア実行委員会」は二十一日、五十六年前の東京五輪の「オリンピック・マーチ」などの作曲家、古関裕而(ゆうじ)さんによる学校歌などを掘り起こす「古関メロディーで日本を繋(つな)ごうプロジェクト」(本紙共催)を発表した。出身地である福島県の魅力も発信し、東日本大震災からの復興支援につなげる。 (中村真暁)

 古関さんは、今春始まるNHKの連続テレビ小説「エール」の主人公のモデル。実行委によると、生涯で約五千曲を作曲し、全国各地の小中高校や大学などの校歌や応援歌、企業の社歌も多く手掛けた。存在を知られず眠ったままになっている曲も少なくない。

 プロジェクトでは、各地の古関さん作曲の校歌や応援歌を探して、その学校の生徒らに歌ってもらい、歌う場面や校舎の風景を撮影。十月二十六、二十七両日に東京・東京国際フォーラムで開催される「よい仕事おこしフェア」で映像を披露し、福島市の古関裕而記念館に寄贈する。

 二十一日の記者発表会では、実行委の事務局を務める城南信金の川本恭治理事長が「全国をより明るく元気にしたい」とあいさつ。古関さんの長男の正裕さんは「父の曲は戦前戦後を通じて若者を応援してきた。今また、父の曲がみなさんを勇気づける手段となり、うれしく思う」と話した。

 関連イベントも発表された。福島市は「古関氏を活(い)かしたまちづくり」の一つとして、古関夫妻や曲にまつわるエピソードを今月末まで募集している。福島信金は「古関のまち・福島市〜夢の音楽会」を五月九日に福島市内で開く。福島民報は「エール」の放映に合わせて、スマホで古関メロディーを聴けるようにする計画もある。本紙も九月をめどに古関夫妻が暮らした東京都世田谷区でシンポジウムを開く方向で準備を進めている。

<こせき・ゆうじ> 昭和を代表する作曲家。1909(明治42)年に福島市で生まれた。30(昭和5)年にコロムビア専属の作曲家になり、89(平成元)年に80歳で死去するまで、5000曲以上の楽曲をつくった。妻金子(きんこ=愛知県豊橋市生まれ)とは文通のみの交際で結婚し、東京都世田谷区などで暮らした。代表作は東京五輪の「オリンピック・マーチ」、早稲田大の応援歌「紺碧の空」や「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」など。夏の全国高校野球の「栄冠は君に輝く」、プロ野球中日の「ドラゴンズの歌」、阪神の「六甲おろし」などスポーツ関係の楽曲も多い。

 

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