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【社会】

相次ぐ新型肺炎、正しく恐れよう Q空気感染は?A国内で確認なし Qマスク必要?A病原体飛散防ぐ

 新型コロナウイルスの感染者が連日、国内各地で相次いでいる。感染経路が特定できない例も多く、「国内発生早期」から、感染が広がる「感染期」への移行も懸念されている。政府は発熱などの症状が出た場合の受診や相談の目安を公表したが、「正しく恐れる」ためにどう予防し、何をすればいいのか、政府の資料からまとめた。

 Q 新型コロナウイルスには、どのように感染するの?

 A 人が多く集まる場所などで、くしゃみなどで放出されたウイルスを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」と、感染者がウイルスが付着した手で触ったつり革やドアノブ、スイッチなどに触れ、その手で口や鼻を触り、粘膜から感染する「接触感染」が考えられている。

 Q 「エーロゾル(飛沫より小さい粒子)感染」は起こるの?

 A 上海市民政局は「飛沫が空気中で混ざり合ってエーロゾルを形成し、これを吸引して感染する」と説明するが、これは空気感染ではなく飛沫感染。国内でも空気感染に特徴的な現象は確認されていない。

 Q 二次感染のリスクは?

 A 人から人へ感染した例が報告されているが、感染のしやすさはインフルエンザと同等などの研究が報告されている。

 Q 濃厚接触とは?

 A 感染予防策なしで手で触れること、対面で対話可能な距離(二メートル程度)での接触など。

 Q 病原体保持者で無症状の人から感染する?

 A 感染を示唆する報告もあるが確実なことは分かっていない。一般的に肺炎などを起こすウイルス感染の場合、症状が最も強く現れると他者にうつす可能性も高まると言われている。

 Q どのように診断するの?

 A 綿棒でのどをぬぐってとった液体から、核酸増幅法(PCR法など)でウイルス遺伝子の有無を確認する。

 Q 治療法は?

 A 現時点で有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法になる。

 Q マスクをした方が良い時は?

 A せきやくしゃみなどの症状がある人は、病原体の飛散を防ぐ効果が高い。屋内や乗り物など混み合った場所では予防策と考えられるが、屋外では相当混み合っていない限り、効果はあまり認められていない。

 Q 妊娠中に感染した場合、どのような症状が出る? 胎児に影響は?

 A 一般的に妊娠中に肺炎を起こした場合、重症化する可能性がある。胎児への影響は不明だが、現時点で障害の報告はない。

 Q 下痢の症状がある場合の対応は?

 A 便中に感染症のあるウイルス粒子は検出されていないと世界保健機関(WHO)から報告されている。通常の手洗い、アルコール消毒を。感染者や感染の疑いのある患者、濃厚接触者が使用し、トイレが汚れた場合には次亜塩素酸ナトリウムや消毒用エタノールで拭う。

 Q 中国やウイルスが見つかった場所からの郵便物や食品からも感染するの?

 A これまでのところ、物品との接触から人が新型コロナウイルスに感染したという疫学的情報はない。食品も通常の食中毒予防で行う衛生管理が実施されていれば心配ない。WHOもコロナウイルスについて、手紙や荷物のようなものでは、長時間生き残ることはできないと指摘している。

 Q 発症例がある国や地域から帰国した児童は、保育所などに通うのを控えた方がいいか?

 A 現時点では控える必要はなく、児童が重症化しやすいとの報告はない。インフルエンザ同様、健康観察をしてせきなどの症状が出たら医師に相談を。

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