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【社会】

新型肺炎 休校対応どうしたら 教員奔走 卒業式、通知表は 保護者不安 子ども預け先は

登校する小学生=28日午前、東京都渋谷区で

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 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、政府が突然打ち出した全国一律の休校要請。一夜明けた二十八日には、学校や教育委員会に保護者の問い合わせが相次いだ。実際に応じれば休校は週明け三月二日から春休みまでで、二十八日は事実上、学年最後の一日になる。「どうしたらいいのか」。現場から困惑の声が上がった。

 「うちの子の学校は休校するのか」。東京都板橋区教委には、こんな問い合わせの電話が朝から何度もかかってきた。担当者は「前代未聞の特殊なケース。短期間でどう体制を整えればよいのか」と不安を口にした。

 神戸市立湊小の宮本晃郎校長は「卒業式を開けるかが一番心配だ」と話す。卒業式は三月二十四日の予定。安倍首相が全国の学校に休校を要請してから、保護者からは「開いてほしい」など約二十件の問い合わせがあった。「児童を送り出せなくなるかも」と涙を流す六年の担任もいたという。

 二十七日夜以降、緊急の職員会議で、休校になれば早急に通知表を作成すること、教室にある児童の道具を学年が上がるのに伴って教諭が移動させることなどを確認した。

 近畿地方の公立小に勤務する三十代の男性教諭は二十八日、普段より早めに出勤。教委の指示はなく、不安を抱え授業に向かった。「急すぎてどうしていいのか分からない」

 都内の公立小の教員も方針が示されていないため、具体的な対応は取れないという。この日は「できる範囲のことをやろう」と同僚と語り合い、休校になった際の課題プリントを整理した。さまざまな家庭の事情を抱えた子どもがおり「定期的に電話連絡をしてケアしていく」と語った。

 感染者が出ていない東北地方も休校要請の対応に追われた。秋田市内の公立小に二年の娘が通うパート佐々木彩子さん(35)は「接客業で在宅勤務はできず、遠方に暮らす親も頼れない。本当にどうしようという感じです」と肩を落とした。

 

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