東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

<新型コロナ>おうちで美術鑑賞 開館自粛施設 ネットに活路

大阪市立東洋陶磁美術館の「竹工芸名品展」を紹介したネット番組「ニコニコ美術館」の画面

写真

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館を余儀なくされた美術館や博物館で、展覧会や所蔵品の魅力をインターネットで発信する動きが活発化している。先行きが見えない中での試みだが、「本物もぜひ見て」と美術ファンの裾野拡大に期待している。

 「この作品、巨大な建築の模型のようにも見えませんか」。十五日夜、休館中の大阪市立東洋陶磁美術館の「竹工芸名品展」の会場から、出川哲朗館長が生中継で解説するネット番組「ニコニコ美術館」が約三時間にわたって無料配信された。

 一万人以上が視聴し「美は細部に宿るって本当だな」「竹ってすごいね」といった感想が画面に次々と表示された。

 各地の展覧会を中継する同番組は、動画配信サービス「ニコニコ動画」を手掛けるドワンゴ(東京都)が八年前から不定期で配信。今回、休館中の美術館や博物館に無償での番組制作を呼び掛けると、四十館以上から照会があり、五館で実施(二十日時点)。配信後も再開館までは無料視聴できる。

 出川館長は「ネットで見て満足して終わりでもいい。でも、本物を見たい人がきっと出てくるはず」と中継後に述べた。

太田記念美術館が投稿したツイッターの画面

写真

 ツイッターで、普段あまり展示されない所蔵品を紹介する館も。浮世絵専門の太田記念美術館(東京都)は二月末から「#おうちで浮世絵」とハッシュタグ(検索目印)を付け、ネコやナマズを描いた心が和む作品を日々紹介している。主席学芸員の日野原健司さんは「気軽に浮世絵の魅力に触れてほしい」と語る。

 休校中の子どもが自宅で遊びながら学べる工作やゲームを紹介する「おうちミュージアム」を公式サイトに開設したのは、二月末に休館した北海道博物館(札幌市)だ。

 道内の市町村名のしりとりカードなど、過去のイベントで制作した体験型の展示を自宅のプリンターで印刷できるように改良。他館にも呼び掛け、道内外の二十五館以上が「おうちミュージアム」に参加した。

 企画した渋谷美月(みづき)学芸員は「来館できない人にも学びの場として開かれるのが博物館の本来の在り方。各館が多様な取り組みを進めることで全体の魅力向上につながれば」と話している。

◆ディズニーも動画でショー

TDLのショー「イッツ・ベリー・ミニー!」 (c)Disney

写真

 臨時休園が続いている千葉県浦安市の東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)を運営するオリエンタルランドは、休園中もショーを楽しんでもらおうと期間限定で動画を公開している。

 休園中の3月で終了するTDSのナイトショー「ファンタズミック!」や、ミニーマウスが主役のTDLの「イッツ・ベリー・ミニー!」などで、今後、公開されるショーもある。動画投稿サイト「ユーチューブ」の東京ディズニーリゾート公式チャンネルで4月30日まで。

 また、キャラクターと一緒に踊れる子ども向けダンスの振り付け動画も配信。ツイッターでは休園中の園内の様子を写真付きで紹介している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報