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【政治】

大嘗宮規模、前回の8割 宮内庁、建設費は増加見込み

皇居・東御苑に造営された大嘗宮=1990年11月

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 天皇代替わりに伴う儀式や祭祀(さいし)の細部を詰める宮内庁の「大礼委員会」は十九日、第三回会合を開き、皇位継承の重要祭祀「大嘗祭(だいじょうさい)」の会場として皇居・東御苑に建設する大嘗宮(だいじょうきゅう)について、前回の代替わり時から敷地面積を二割強縮小することなどを決めた。主要な建物となる悠紀殿(ゆきでん)と主基殿(すきでん)は前回と同規模になるが、屋根材を変更し一部建物も規模を縮小したり、プレハブにしたりする。

 前回より人件費や物価が高騰し、資材不足、熟練職人の減少なども重なる中、宮内庁は国民の負担に配慮する一方、前回と同じ様式を保った。同庁の西村泰彦次長は会合後「大嘗祭の意義を損なわない範囲で見直しを行った」と報道陣に説明した。大嘗宮は来年十一月十四〜十五日に催される大嘗祭の中心儀式「大嘗宮の儀」で使われ、関係者によると建設費は前回の約十四億円から数億円程度増える見込み。

 宮内庁によると、悠紀殿と主基殿など三十余りの建物で構成する大嘗宮の面積は約八千四百平方メートルから約六千五百平方メートルに縮小。悠紀殿と主基殿の屋根はかやぶきから板ぶきにする他、皇族や招待者が参列する建物を小さくし、神前に供える食事を盛り付ける膳屋(かしわや)などを木造からプレハブにする。

 前回は使用した木材のほとんどが焼却処分されたが、今回は再利用する方針も決めた。また新天皇と皇后、皇位継承順一位の皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまと紀子さまが大嘗祭で着る装束は新調するが、他の皇族は前回の装束を一部再利用する。

 大礼委の第二回会合では、大嘗宮の儀の招待者を前回より約二百人少ない七百人程度と決定。大嘗宮の儀の後、宮殿で新天皇が参列者と酒食を共にする「大饗(だいきょう)の儀」は、開催回数を前回より一回減らし二回とした。

 大嘗祭を巡っては、政府が前回の代替わりを踏襲して国費支出を決めたが、秋篠宮さまが十一月の誕生日に際して記者会見で、政教分離原則を念頭に国費支出に疑問を示し「身の丈にあった儀式」にすべきだと異例の発言をした。前回は大規模な大嘗宮の建設に批判も起きていた。

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