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【政治】

山梨知事選、27日投開票 亥年決戦幕開け

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 山梨県知事選が二十七日に投開票される。自民、公明両党が推薦する元衆院議員の長崎幸太郎氏と、立憲民主、国民民主の両党が推薦する現職の後藤斎氏が事実上の一騎打ちを繰り広げている。毎月勤労統計の不正調査が発覚した直後の与党は、政権への逆風がどれほど強いか占う戦い。立民、国民の両党は、共産党と候補者を一本化できなかっただけに、選挙結果は今後の野党共闘に影響を与える。 

 「地方選の年明けの最初の選挙だ。この後に全国の地方選があり、天王山の参院選がある。絶対に勝たなくてはいけない」

 自民党の甘利明選対委員長は十七日、甲府市で開かれた長崎氏の選対会議で、こうハッパを掛けた。

 自民党は昨年末から二階俊博幹事長や岸田文雄政調会長、小泉進次郎党厚生労働部会長らが現地入り。二十日には菅義偉官房長官も駆け付ける予定だ。

 ここまで力を入れるのは、統一地方選と参院選が重なる十二年に一度の「亥(い)年選挙」の初戦に勝ち、勢いを付けたいからだ。第一次安倍政権下の二〇〇七年の亥年選挙は、「消えた年金問題」で政権批判が強まり、統一地方選で民主党の躍進を許し、参院選で惨敗。安倍晋三首相の退陣につながった。

 二階派出身の長崎氏は、岸田派の堀内詔子(のりこ)衆院議員と衆院選山梨2区で厳しく争った過去がある。両陣営が選挙協力にこぎつけたのは、勝利に対する党執行部の執念と無縁ではない。

 一方の野党。立民と国民は、元民主党衆院議員で現職の後藤氏を支援する。安倍政権に対する立場の違いや、参院選の候補者調整で対立することも少なくない両党だが、「与野党対立の構図が色濃い選挙」(玉木雄一郎・国民代表)と協力する。甲府市の選対本部では立民、国民両党の推薦証が並んで掲げられ、両党県連の関係者らが詰める。

 ただ、後藤氏は保守層への浸透を狙って「県民党」を旗印にし、政党色を薄める戦略を取る。十八日に韮崎市で開かれた集会では「国と県は対等だ。中央依存はダメだ」と語り、政権とのパイプを強調する長崎氏をけん制した。

 立民と国民は共産党と候補者調整できず、参院選に向けて不安を残す結果となった。参院山梨選挙区は参院選の勝敗を左右する全国三十二の改選一人区の一つ。二〇一六年の参院選で、野党が一人区で十一勝二十一敗と自民党を相手に善戦したのは、候補者を一本化できたからだ。しかし、今回は沖縄や大分など一部でしか一本化にめどはついておらず「このままではまずい」(国民幹部)との声が漏れる。

 共産党が推薦する花田仁氏は改憲反対や消費税増税反対などを訴え、安倍政権への対決姿勢を鮮明にしている。

 二〇〇七年から民主党参院議員を一期務めた米長晴信氏は「私にはしがらみがない。政策も負けない」などと訴え、与野党の支持層への浸透を目指す。 (村上一樹)

◆山梨知事選立候補者(届け出順)

花田仁(はなだひとし)57 共産党県委員長 諸新 =共

米長晴信(よねながはるのぶ)53 (元)参院議員 無新 

後藤斎(ごとうひとし)61 知事 無現<1> =立国

長崎幸太郎(ながさきこうたろう)50 (元)衆院議員 無新 =自公

 

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