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【政治】

官房長同席、幹部に質問 厚労省、中立性また後退 統計調査

 毎月勤労統計の不正を巡り、一連の問題を調べた「特別監察委員会」(委員長・樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長)による幹部職員への聴取に、厚生労働省の定塚(じょうづか)由美子官房長が立ち会い、職員に質問していたことが二十八日、分かった。一部聴取はメールのみだったことも判明した。

 監察委が二十二日公表した調査報告書は「組織的な隠蔽(いんぺい)は認められない」と結論付けた。課長補佐級以下は身内だけで聴取したことが既に判明している。「外部有識者による第三者調査」という中立性の前提がさらに崩れた格好だ。二十八日開会を迎えた国会審議で野党は、一連の問題に対する根本匠厚労相の責任について、罷免も含めて厳しく追及していく方針だ。

 根本氏は記者団に「(定塚氏は)手伝うつもりだったのではないか」と述べた。

 定塚氏は昨年七月に官房長に就任。事務系では事務次官、厚労審議官に次ぐ立場で、主に人事や不祥事、予算の編成など組織面での業務を所管する。職員が都合の悪い内容を打ち明けにくい状況が生まれ、事実解明に逆行する影響が出た恐れは否定できない。菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十八日の記者会見で、監察委による再調査での関係職員の聴取には官房長ら身内の職員が同席しないとの見方を示した。

 十七日に初会合を開いた監察委は局長級など三十一人から事情を聴き取った。ただ、うち課長補佐級以下十一人には職員だけで実施したことが二十四日の衆参厚労委員会での閉会中審査で明らかになった。さらに課長級以上二十人への聴取も外部委員のほか定塚氏が出席。一部で定塚氏が直接質問していた。

 

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