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【政治】

統計不正聴取 厚労次官級ら同席 監察委員「早い報告、省要請」

 毎月勤労統計の不正を巡り、一連の問題を調べた「特別監察委員会」(委員長・樋口美雄(よしお)労働政策研究・研修機構理事長)による厚生労働省職員らへの聴取に、次官級の宮川晃厚労審議官や、定塚(じょうづか)由美子官房長ら省幹部が同席していたことが二十八日、分かった。

 監察委が二十二日公表した調査報告書は「組織的な隠蔽(いんぺい)は認められない」と結論付けた。だが、幹部職員が聴取に同席したことで「外部有識者による第三者調査」という中立性の前提はさらに崩れた形。野党はこの問題を巡る根本匠厚労相の責任を厳しく追及する方針だ。

 定塚氏は取材に対し「部局長級の元職員ら五人の聴取に立ち会い、質問した」と明らかにした。「ご迷惑を掛け、おわび申し上げる」と陳謝した上で、同席の理由については「事務局の一員として出席するのは自然なことだ。過去の例でも他省でも通常あることだと考えている」と述べた。宮川氏が直接質問したかは不明。

 また「隠すつもりは全くなかった」とも述べた。根本氏には報告しなかったという。海外在住の元職員にはメールによる聴取をしたことも明らかにした。

 一方職員・元職員三十七人への聴取の大半を一回で終え、うち三人は十五分間だけだったことも分かった。電話で追加聴取した例もあるという。監察委が複数回聴取したのは七人にとどまった。委員の一人は共同通信の取材に「できるだけ早く報告書をまとめたいと厚労省から要請があった」と明かした。

 省内に元々あった職員と弁護士らによる監察チームと、調査を引き継いだ監察委が聴取した実人数は計三十七人で、監察委が聴取したのはうち三十一人。

 厚労審議官は次官級で事務方のナンバー2。厚労分野の重要な施策を統括する。官房長は厚労審議官に次ぐ立場で、主に人事や不祥事、予算の編成など組織面での業務を所管する。職員が都合の悪い内容を打ち明けにくい状況が生まれ、事実解明に影響が出た可能性もある。

 

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