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【政治】

ロ外相「交渉期限設けない」 日ロ会談で北方領土の溝埋まらず

16日、ドイツ・ミュンヘンで会談する河野外相(左)とロシアのラブロフ外相=共同

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 【ミュンヘン=近藤晶、モスクワ=栗田晃】河野太郎外相は十六日(日本時間十七日)、ドイツ・ミュンヘンで、ロシアのラブロフ外相と北方領土問題を含む平和条約締結を巡って会談を行った。ラブロフ氏は会談後、記者団に第二次世界大戦の結果として、北方領土がロシア主権下にあると日本が認めるのが必要だとの考えをあらためて強調。ロシア側に妥協点を探る姿勢はなく、双方の溝は埋まらなかった。

 ラブロフ氏は「われわれは人為的な交渉期限は設けない。日本にもそれは不可能だと説明している」と指摘。ロシア側が、六月の大阪での二十カ国・地域(G20)首脳会合に合わせたプーチン大統領と安倍晋三首相との首脳会談を大きな節目としたい日本側にくぎを刺した格好で、交渉は長期化の様相だ。

 河野氏は記者団に「前進している」と述べたが、会談内容の説明は避けた。ラブロフ氏と激しいやりとりがあったことは明らかにし「一朝一夕で解決する問題ではない」と述べた。

 両外相は、両首脳が任命した外務次官級の特別代表による協議を近く開催することで合意。次回外相会談はラブロフ氏が訪日する方向で、日程調整を進める。秋葉剛男外務次官とチトフ第一外務次官による日ロ戦略対話を四月二日に行うことでも一致した。

 会談は日ロ交渉の「新しい枠組み」で両外相が交渉責任者に就任後、一月に続き二回目。

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◆日ロ外相会談要旨

 河野太郎外相とロシアのラブロフ外相による会談と、両氏が個別に行った記者団への説明の要旨は次の通り。

 【平和条約交渉】

 河野氏 一九五六年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させるとの昨年の両首脳の合意に従って、しっかりと議論したい。

 ラブロフ氏 首脳合意に沿い対話を進める。

 同氏 北方領土がロシア主権下にある点を日本が認めることが条約締結の絶対的条件。ロシア側は交渉について、一切の期限を設けていない。計画すること自体が不可能だと日本側に冷静に説明している。

 河野氏 粘り強く努力していきたい。一朝一夕に解決することではない。一足飛びにゴールということにはなかなかならないが、着実に前進している。国益を背負っての交渉だから、激しいやりとりになる。双方が受け入れ可能な解決策に向け、かなり突っ込んだやりとりをした。

 両氏 次回外相会談の日本開催を確認。ラブロフ氏の早期来日に向けた調整で一致。実務的な交渉担当者である森健良外務審議官とモルグロフ外務次官による協議を近く行うことで合意。

 両氏 北方領土での共同経済活動の早期実現に向けた協議の推進を確認。

 【二国間関係】

 両氏 外務次官間の「戦略対話」を四月二日に実施することで一致。 (ミュンヘン・共同)

 

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