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【政治】

新元号 日本古典、初採用

 新元号の焦点の一つは、安倍政権が慣例に従って出典を中国の古典(漢籍)にするのか、日本の古典(国書)にするのかだった。安倍晋三首相を支持する保守層には日本の古典の採用に期待する声があったからだ。新元号「令和(れいわ)」は、確認できる限り初めて、日本の古典を基に選ばれた。

 首相は万葉集からの引用について「世界に誇るべきわが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ」と述べた。政府は新元号選定に当たり、日本の古典の採用も視野に国文学者も考案を依頼する対象としていた。

 首相は「令和」に関し「厳しい寒さの後、春の訪れを告げるように咲き誇る梅の花の情景が描かれている」と説明。「希望に満ちあふれた日本を、国民とともに作り上げていきたい」と語った。「令」には良いこと、めでたいことという意味がある。

 「令」はこれまで元号で使われたことのない文字。「和」の文字が使われるのは昭和以来。

 日本の元号制度は中国をルーツとする。六四五年に初めて制定された「大化」から現在の「平成」に至るまで、二百四十七の元号が定められてきたが、いずれも漢籍に典拠がある。

 今回の改元に当たり、政府は今年三月、国文学、漢文学、日本史学、東洋史学の四分野の中から専門家を選び、新元号の候補の提出を正式に委嘱したことを公表。保守層の一部から「漢籍を出典とする慣例にとらわれずに新元号を決めるべきだ」との意見が出ていた。 (妹尾聡太)

 

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