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【政治】

「令和」来月1日から新元号 原案6案

新元号「令和」を発表する菅官房長官=1日午前11時42分、首相官邸で(戸田泰雅撮影)

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 政府は一日、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と決めた。出典は現存する日本最古の和歌集「万葉集」で、中国古典(漢籍)ではなく、確認できる限り初めて日本古典(国書)から引用した。新元号に関する政令は同日、天皇陛下が署名され、公布された。四月三十日の陛下退位に伴い、皇太子さまが新天皇に即位される五月一日午前零時に施行される。

 「令和」は「大化(たいか)」以来、二百四十八個目の元号。関係者によると、原案は漢籍を含む六案で、奈良時代の歴史書「日本書紀」を出典とする案もあった。皇位継承に先立って新元号が事前公表されるのは、天皇一代に一つの元号とする「一世一元」制になった明治以降、初めて。改元一カ月前に新元号を発表し、国民への周知や官民の情報システム改修の準備期間を設けた。

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 「令和」は、菅義偉(すがよしひで)官房長官が一日午前の記者会見で、墨書を掲げて公表した。この後、安倍晋三首相は記者会見で、新元号について「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」と述べた。出典の万葉集については「幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書だ」と説明した。

 新元号決定に向けて、政府は有識者九人による「元号に関する懇談会」を官邸で開催し、意見を聴いた。その後、衆参両院の正副議長からも意見を聴いた後、全閣僚会議で、国書を出典とすることを望む首相の意向を受けて「令和」とし、臨時閣議で改元政令を決定した。

 「令和」のローマ字表記は「REIWA」。政府高官は、明治、大正、昭和、平成と同じ頭文字となる「M、T、S、H」の案は原案から除いたと明らかにした。関係者によると、原案にはEとKから始まる案があった。安倍首相の名前にある「安」を使った案はなかった。

 政令決定を受け、宮内庁の山本信一郎長官は天皇陛下に、西村泰彦次長が皇太子さまにそれぞれ新元号を報告した。皇太子さまはにこやかに「分かりました」とうなずかれたという。政府は外交ルートを通じて新元号を世界各国に通知した。

 首相は一日夜、NHK番組で「令和」を初めて見たのは三月だったと明らかにした。元号案を整理した菅氏から報告を受けた案の中に含まれていたと説明した。決定過程に関する公文書を、公文書管理法に基づき三十年間は非公開とする考えを示した。

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