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【政治】

新元号 原案全て判明 「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」

 政府が「元号に関する懇談会」の有識者や全閣僚会議などに示した六つの原案は、新元号に決まった「令和(れいわ)」のほか「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」だったことが分かった。このうち万和は二松学舎大元学長の石川忠久氏(86)=中国古典=が考案した。関係者が二日、明らかにした。政府は令和以外の原案に関し、考案者も含めて明らかにしていない。

 令和の考案者は、文化勲章受章者で国際日本文化研究センター名誉教授の中西進氏(89)=日本古典=との見方が専門家の間で浮上している。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二日の記者会見で「考案者が秘匿を希望しているのに加え、明らかにすれば詮索されるので、公表を差し控える」と話した。

 関係者によると、原案の出典は英弘が「日本書紀」。広至は国書(日本古典)に加え、中国古典の「詩経」にも由来する。万和は中国古典の「文選(もんぜん)」。万保も中国古典に由来する案だった。

 石川氏は万和に加え「和貴(わき)」「成教(せいきょう)」「正同(しょうどう)」「貞文(ていぶん)」「貞久(ていきゅう)」「弘国(こうこく)」「弘大(こうだい)」「泰通(たいとう)」「泰元(たいげん)」「豊楽(ほうらく)」「光風(こうふう)」「中同(ちゅうどう)」の計十三案を提出していた。

 新元号候補名の考案は、国文学、漢文学、日本史学、東洋史学の分野から選ばれた複数の専門家に三月十四日付で、新元号選定担当の古谷一之官房副長官補名で正式委嘱された。

 政府は四月一日、原案として六つの候補名をノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大教授や作家の林真理子さんら懇談会メンバー九人に提示。出席者によると、令和が最も支持を集めたという。

 その後、衆参両院の正副議長からの意見聴取を経て、全閣僚会議に六案を示した。続く臨時閣議で「平成」に代わる新元号を令和と決定した。

◆改元後も「平成」書類有効 政府方針 国民生活の影響考慮

 政府は二日の閣議で、五月一日の新元号「令和」への改元に向け、公文書上の元号の取り扱い方針を確認した。申請書類に改元日以降の年を「平成」で書いた場合も有効とし、生活への影響を最小限にするよう努める。菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で「新元号への円滑な移行に向け、各府省庁が連携して地方自治体や所管業界に情報提供し対応に万全を期す」と話した。

 政府方針では、四月三十日までは改元日以降の日付も「平成」を使う。改元した後も表示は有効とし、令和への書き換えは行わない。例えば来年四月一日を「平成三十二年四月一日」と書いた申請書も有効として受理する。平成を使った法令も、改元のみの理由で改正しない。

 一方で、改元日以降に使う申請書類の様式変更やシステムの改修を急ぎ、五月一日からは全て令和を用いる。

 準備が間に合わないなどの理由でやむを得ず平成の表記が残る文書を使う場合は、訂正印や手書きで令和と修正するなどの対応を取る。三月二十七日に成立した国の「平成三十一年度予算」は、改元日以降「令和元年度予算」として扱う。

 

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