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【政治】

「令和」選定過程 3月中旬以降、候補に追加 政府要請、中西進氏提出か

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 政府が新元号に決定した「令和」は、選定作業が最終段階を迎えた三月中旬以降、候補名に追加されたことが分かった。考案者との見方が専門家の間で浮上している中西進国際日本文化研究センター名誉教授=写真=が要請を受けて提出した可能性がある。政府は有識者懇談会で国書(日本古典)の採用を事実上促し、令和に決定した。複数の関係者が三日、明らかにした。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は一月下旬ごろ、元号担当の古谷一之官房副長官補らが事前に選定した二十〜三十の候補名提出を受け、絞り込み作業を開始。政府関係者によると、令和は三月上旬の段階では候補名になかった。

 政府は三月十四日付で国文学や漢文学などの専門家に正式委嘱。第五週に入っても調整は続き、令和を含む六つの原案は二十九日までに固まった。

 万葉集研究の第一人者である中西氏は二十四日、共同通信に「新元号発表後ならば取材に応じる」としていたが、三十一日には「急な話で申し訳ないが、諸般の事情で報道機関の取材は全て断る」と語り、対応を一変させた。

 政府が四月一日に開いた有識者懇談会の冒頭で、古谷氏は「国書を出典とする候補名が選ばれれば、歴史上初めてだ」と強調する形で説明した。有識者は国書採用に賛同し「全員、令和がいいとの雰囲気だった」(出席者)という。

 続く衆参両院の正副議長からの意見聴取では、赤松広隆衆院副議長が中国古典の「詩経」などを出典とする「広至(こうし)」を評価。郡司彰参院副議長は、新春の梅を描写した万葉集に由来する令和を「春生まれの人はいいが、秋の人はどうか」と指摘し、赤松氏も同調した。

 その後の全閣僚会議で、杉田和博官房副長官は「おおむね有識者は国書を推した。『令和』がいいとの意見が多かった」と報告し、河野太郎外相が「国書から選ぶのがいい」と発言。安倍晋三首相が「令和でいいのではないか」と提案し、閣僚がうなずいて了承した。

 

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