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【政治】

<統一地方選>安倍1強に緩み

 安倍一強のほころびが見えた。前回二〇一五年の知事選、政令市長選では、自民推薦候補はほぼ完勝し、負けたのは札幌市長選だけだった。それが今回、大阪、島根、福岡の三府県で知事選を落とし、大阪市長選にも敗れた。

 ほころびの一因は、四県の知事選で相次いだ保守分裂だ。長期にわたる安倍政権の下で、国政だけでなく地方でも野党が弱体化し、外部に敵がいなくなった自民の地方組織は、内部の主導権争いを抑え切れなくなった。長期政権の緩みが分裂選挙の形で表面化した。

 有権者は政権のおごりにも厳しい目を向けた。福岡県知事選で自民推薦候補を応援する集会で飛び出した塚田一郎元国土交通副大臣の「忖度(そんたく)」発言が、その代表格だ。地元の道路整備を実現したいなら、麻生太郎副総理兼財務相が担いだ自民推薦候補を支援するよう求めるような発言は、予算や権力の私物化との批判を浴びた。政権は投票二日前に塚田氏を事実上更迭したが、影響は福岡にとどまらず全国に及んだ。二階俊博幹事長の地元、和歌山県議選の御坊市選挙区では自民現職が共産新人に負けた。

 自民退潮の兆しが表れる中、九日には衆院大阪12区と衆院沖縄3区の補選が告示される。夏には参院選が迫る。「忖度」発言に象徴される安倍政権の体質が問われる。 (城島建治)

 

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