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【政治】

首相の指示を否定 国交省 下関北九州道路の調査費

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 安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相の地元を結ぶ「下関北九州道路」の整備を巡り、事実上の更迭につながった塚田一郎元国土交通副大臣の「忖度(そんたく)」発言について、石井啓一国土交通相は九日、衆参両院の国土交通委員会で陳謝した。野党は、道路の調査費が首相の指示で二〇一九年度予算に盛り込まれたのではないかと追及したが、石井氏は否定した。 (清水俊介)

 石井氏は、衆参両院の国交委の冒頭で「行政の公正性に疑念を与えかねない発言は厳に慎まなければならない。国会、国民にご迷惑をおかけしたことは遺憾。おわび申し上げる」と話した。

 衆院国交委で立憲民主党の初鹿明博氏は、山口県下関市と北九州市周辺の与党議員が一六年三月に国交省に提出した道路整備の要望書に、首相も名前を連ねていたことを踏まえ「この時点から首相案件になった。要望は指示に当たる」と指摘した。石井氏は「指示だとは全く思っていない。要望を受けて指示を出したことはない」と強調した。

 下関北九州道路は、一九九八年に全国六ルートを選定した「海峡横断プロジェクト」の一つとして閣議決定。国の財政悪化などから〇八年に凍結された。地元が要望を続け、一九年度予算には調査費四千万円が盛り込まれた。

 初鹿氏は、石井氏に対し「他の五つのプロジェクトと別扱いするよう(関係部局に)指示を出したのではないか」とただした。石井氏は、関門トンネルと関門橋のバイパス機能を持つなどとして「他のプロジェクトとは性格が違うのではないか」と自ら同省道路局に「別扱い」を投げかけたことを認めた。

 下関北九州道路を巡っては、塚田氏が昨年十二月、国交省で吉田博美自民党参院幹事長から「総理、副総理の地元と関係なくオールジャパンで必要な道路」と要望を受けた。同席した池田豊人道路局長は九日の衆院国交委で「その後、塚田氏から具体的な指示を受けたことはない」と話した。

 吉田氏は、「記録においても『地域経済に必要な道路』という趣旨で発言したことが裏付けられた」とのコメントを発表。一方で予定されていた定例記者会見は欠席した。

 

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