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【政治】

「被災地と距離縮める」後任・鈴木五輪相 桜田氏発言を「不適当」

首相と面会後、記者の質問に答える鈴木俊一衆院議員=11日午前、首相官邸で

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 安倍晋三首相は十一日午前、東日本大震災の復興を軽視する発言をして事実上、更迭した桜田義孝氏の後任の五輪相に、鈴木俊一氏(65)=衆院岩手2区=を起用し「内閣全体で信頼を回復していく」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は同日、官邸で鈴木氏と会い、五輪相への起用を伝えた。鈴木氏は会談後記者団に、桜田氏の発言について「被災地と五輪・パラリンピックとの距離が開いてしまう不適当な発言だった。いま一度、被災地の方々との距離を縮め、真に復興五輪・パラリンピックになるよう仕事をしたい」と話した。

 被災地出身で、桜田氏の前任五輪相の鈴木氏を起用することで、二十一日投開票の衆院大阪12区、沖縄3区補選や、政権運営への影響を最小限に抑える狙いがある。鈴木氏は十一日午後、皇居での認証式を経て、正式に就任する。

 首相は、道路整備に関して首相らに「忖度(そんたく)」したと発言した塚田一郎元国土交通副大臣に続き、桜田氏が辞任したことを巡り「内閣全員がより一層身を引き締めていかなければならない」と釈明。「全ての閣僚が復興相だとの認識を再確認し、東北の復興に内閣一丸となって全力で当たる」と強調した。

 公明党の山口那津男代表は十一日午前の党会合で、桜田氏の発言を「被災地の気持ちを逆なでする不適切なものであり、到底許されない。怒りを禁じ得ない」と厳しく批判した。

 立憲民主党など野党六党派は十一日午前、国会内で国対委員長会談を開き、衆参両院の予算委員会での集中審議を求めることを確認し、自民党の森山裕国対委員長に伝えた。森山氏は難色を示している。立民の辻元清美国対委員長は、桜田氏辞任について「遅きに失した。居座り続けさせた責任は首相にある」と語った。

 桜田氏は十日夜、自民党の高橋比奈子衆院議員=比例東北=のパーティーで「復興以上に大事なのは高橋さん」と発言。その後、官邸で首相に辞表を出し、受理された。 (関口克己)

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