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【政治】

白根山防災協委員の教授辞任 道路開通、噴火リスク指摘

 東京工業大の野上健治教授が、自治体関係者や火山学者らでつくる草津白根山防災会議協議会の委員を辞任していたことが分かった。本人が二十日、取材に明らかにした。協議会は、群馬県草津町と長野県を結ぶ観光ルートの志賀草津道路(国道292号)について安全対策を条件に全線開通を認めた。野上氏は「安全とは言えないと指摘したが、開通ありきの会議だった」などと理由を語った。

 同氏は草津白根山を調査してきた地球化学の専門家。群馬県は協議会決定を踏まえ、同道路の一部区間(約八・五キロ)の通行止めを解除。例年の冬季閉鎖を終える十九日に開通させた。気象庁は草津白根山の白根山の噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を維持し、火口から半径一キロ圏内で大きな噴石への警戒を呼び掛け中だ。道路の一部は半径一キロに入る。

 野上氏は取材に「通行中に(噴火の)兆候が出たとしても、逃げる時間的余裕があると限らない。私からすれば開通すべきではない」と指摘。「道路直下で噴火が起こる恐れも否定できない」と述べた。群馬県は火山活動が比較的静穏で安全対策も確認できたとし、開通を決めたとしている。草津町は監視員の配置など安全策を強化した。

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