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【政治】

貿易交渉、トランプ氏圧力 「5月締結」「農業関税撤廃」日米首脳会談

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 【ワシントン=清水俊介】安倍晋三首相は二十六日午後(日本時間二十七日早朝)、トランプ米大統領とワシントンのホワイトハウスで会談した。トランプ氏は日米の新たな貿易協定交渉を巡り、五月中の協定締結に意欲を示した。米国産の農産物にかかる関税の撤廃も求めた。首相は日米双方の利益を重視していく姿勢を示した。両首脳は、北朝鮮の非核化に向けた緊密な協力を確認した。 

 貿易協定交渉に関し、両首脳は会談で、早期合意を目指して閣僚間交渉を加速させる点では一致した。

 ただ会談の冒頭、トランプ氏は交渉について、五月下旬の訪日を念頭に「順調に進んでいる。訪日までに合意することも可能だ」と語った。農産物への関税については「一日も早くなくしてほしい」と訴えた。対日貿易赤字のさらなる削減も求めた。

 トランプ氏の発言に、首相は「双方にとって利益となるような交渉を進めていきたい」と強調。会談後には「トランプ氏には、ともにウィンウィンとなる方向に交渉を進めていこうと申し上げた」と記者団に説明し、一方的な要求には応じない構えをみせた。

 貿易協議の担当閣僚で、首脳会談に同席した茂木敏充経済再生担当相は記者会見で、五月の交渉合意について「できるだけ迅速にという期待感を述べられたと理解している」と話し、トランプ氏の希望にすぎないとの見方を示した。政府関係者も「非現実的。五月の合意は無理」と断言した。

 農産物の関税は、昨年九月の日米首脳会談の際、環太平洋連携協定(TPP)を最大限とすることで合意済みだ。茂木氏は「トランプ氏から具体的にTPPを上回るといった発言は全く出ていない」と強調した。

 日本政府によると、米側がこれまでの交渉で求めてきた、意図的な通貨安誘導を防ぐ「為替条項」のやりとりはなかったという。

 北朝鮮問題を巡っては、首相はトランプ氏が過去二回の米朝首脳会談で拉致問題を取り上げたことに謝意を伝えた。首相は「次は私自身が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と向き合い、解決する」と決意を表明した。トランプ氏は「全面的に協力する」と応じた。

 首相は会談後、北朝鮮の非核化に関し「進め方について、(トランプ氏と)突っ込んだやりとりをした」と記者団に説明した。

 

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