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【政治】

国賓トランプ大統領 きょう来日 貿易 圧力かわせるか

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 トランプ米大統領は二十五日、令和初の国賓として来日する。天皇陛下との会見や宮中晩さん会のほか、安倍晋三首相とのゴルフ、大相撲観戦など手厚くもてなすことで、日本政府としては隔たりが埋まらない日米貿易交渉での対日圧力をかわし、首脳同士の友好関係を深める狙いだ。

 首相は二十四日、官邸を訪れたボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と面会して「トランプ大統領の歴史的な国賓訪日を歓迎する。日米同盟を一層強化していきたい」と表明。ボルトン氏は「大統領は最初の国賓として天皇陛下と会見することを光栄に思っている」と応じた。

 トランプ氏の来日は二〇一七年に続き二回目で、国賓は初めて。日本政府が招待する「公式訪問」で来日した国王や大統領ら外国首脳のうち、政府が宿泊費や交通費など二千五百万円程度の滞在費を負担して最上級のもてなしで迎えるのが国賓だ。

 政府はトランプ氏を「令和初」の特別な国賓として招き、米重視と同盟の緊密さを打ち出す。首脳会談では日米貿易交渉のほか、北朝鮮の非核化や日本人拉致問題などを協議する。

 両首脳は二十八日、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)で、事実上の空母に改修する護衛艦「かが」に乗艦。日米の軍事的な一体化を強調する場面も演出する予定だ。

 公式訪問には「国賓」「公賓」「公式実務訪問賓客」「実務訪問賓客」などの待遇がある。皇居での歓迎式典や宮中晩さん会を催し、離日の際に天皇皇后両陛下が宿泊先に出向いてお別れのあいさつをされるのは国賓だけとなる。

 直近では一八年五〜六月にベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻が国賓として来日し、オバマ前米大統領も一四年に国賓で招かれた。天皇と外国首脳の日程を調整するのは難しく、国賓は一年に一〜三件程度に限られ、トランプ氏も一七年の来日時は公式実務訪問賓客だった。

 今回のトランプ氏への厚遇に関し、国民民主党の大塚耕平代表代行は二十三日の記者会見で、両首脳の大相撲観戦を念頭に「国のトップ同士が会うのは物見遊山ではなく、政治的議論のためだ」と指摘した。 (妹尾聡太)

 

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