東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

貿易妥結「参院選待つ」 トランプ氏、きょう日米首脳会談

大相撲夏場所千秋楽で三役そろい踏みを観戦する(中央左から)安倍晋三首相、トランプ米大統領、メラニア夫人、安倍昭恵首相夫人=26日午後5時8分、東京都墨田区の両国国技館で(代表撮影)

写真

 令和初の国賓として来日中のトランプ米大統領は二十六日、日米間の新たな貿易協定の交渉について「(夏の)参院選までは、交渉の多くのことで取引を待つ」とツイッターに投稿し、妥結を急がない姿勢を示した。二十七日の日米首脳会談でも貿易問題が議題に上がる見通しだ。首脳会談では北朝鮮の核問題や日本人拉致問題も協議。トランプ氏は二十七日午前には皇居で天皇、皇后両陛下と会見する。

 トランプ氏のツイートは、安倍晋三首相との千葉県茂原市のゴルフ場での昼食後の投稿で、両氏がゴルフ中に貿易問題で何らかの協議をした可能性がある。

 トランプ氏はこのツイートの中で「日本との貿易交渉は大きく進展した。農産品と牛肉が交渉の中心だ。大きな数字を期待する」と強調。農産品関税の削減が選挙に与える影響を警戒する日本側に一定の配慮を示すことで、米国の望む環太平洋連携協定(TPP)と同水準の関税引き下げを確実に得ようとしているとみられる。

 米国ではTPPの発効を受けて、牛肉や豚肉が不利になっていることから、農家の不満が強まっている。大統領再選を目指すトランプ氏は、票田である中西部の農家へのアピールを狙って、日本との貿易協定の早期妥結を要求。四月下旬の日米首脳会談でも五月中の妥結に意欲を示してきた。

 ただ、性急な合意を求める米側に対し、日本側も五月二十一日にワシントンで開いた事務レベル協議で「農産品でTPP並みの市場開放をするなら、米国の工業品もTPP並みに市場開放する必要がある」と反論し、双方の意見の相違が表面化した。

 日本の交渉関係者によると、二十五日に東京都内で開いた閣僚級交渉でも「農業だけ先にまとめよう」との米側の提案に日本側は「国会の理解が得られない」などと応じず、議論は平行線に終わったという。

 合意の先送りは、首相にとっては早期妥結を求めたトランプ氏に借りをつくった格好で、参院選後に大幅な譲歩を迫られる懸念がある。 (矢野修平)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報