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【政治】

安倍首相「武力衝突回避を」 イラン、原油禁輸停止要求 首脳会談

12日、テヘランで共同記者発表する安倍首相(左)とイランのロウハニ大統領=共同

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 【テヘラン=共同】安倍晋三首相は十二日午後(日本時間同日夜)、イランのロウハニ大統領と首都テヘランで会談した。核開発を巡る米国との対立が深刻化する中、対話に応じるよう要請。イラン側は米政権による原油禁輸制裁の停止を要求、首相にトランプ大統領への伝達を依頼した。首相は会談後の共同記者発表で「何としても武力衝突を避ける必要がある。緊張緩和に向けて日本としてできる限りの役割を果たしたい」と強調した。 

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 現職首相のイラン訪問は一九七八年の福田赳夫氏以来四十一年ぶり。首相は「偶発的衝突が起こることのないよう、イランが建設的な役割を果たすことが不可欠だ」と述べた。ロウハニ師は、米国との緊張激化は「イランに対する米国の経済戦争が原因だ。これをやめれば多くの前向きな変化が起きる」と訴えた。

 イラン側は、原油禁輸制裁を停止すれば米国との対話の道が開けるとの考えも伝えた。ロウハニ師は「(安倍首相に)われわれが米国を含めて、いかなる戦争も始めることはないと話した。だが、もし戦争が始まれば、断固として対抗する」と強調。原子力空母や爆撃機を中東に派遣した米政権の軍事的な圧力には屈しない考えを示した。

 首相は近くトランプ氏に電話会談で結果を説明。今月末には二十カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせて来日するトランプ氏と改めて会談し、対処方針を協議したい考えだ。ただ、原油禁輸制裁は米国の対イラン圧力の核心で、すぐに停止される可能性は低い。米イランの対話や緊張緩和への道筋は見えないままだ。

 首相は核合意について「イランが引き続き順守することを期待する」と語った。「(ロウハニ師と)いつでもお会いしたい。次の機会がそう遠くないことを確信している」と述べた。

 

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