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【政治】

麻生氏、発言ぶれぶれ 内容評価→「不適切」→不安打ち消しに

衆院財務金融委で、厳しい表情で質問を聞く麻生財務相=14日午後

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 麻生太郎副総理兼金融担当相は十四日の記者会見で、金融審議会の報告書の受け取りを拒否した理由について、年金制度への不安が広がるのを打ち消すためと説明した。当初は報告書の内容を評価していたが、十日ほどで発言は大きく変化。夏の参院選の争点になりかねないとの自民党の危機感を背景に、発言が大きくぶれている。 (渥美龍太)

 「百歳まで生きる前提で退職金を計算したことあるか?」。麻生氏は報告書を公表した直後の四日、老後の備えのあり方を記した内容を滑らかな口調で語った。「年金プラスいろんなことを考えていかないといかん」と説明も明快だった。

 発言を軌道修正し始めたのは、わずか三日後。野党が「政府が自己責任の投資を促すのはおかしい」などと批判を強めたのを受け、報告書にある老後の「赤字」という表現について、「不適切だった」と認めた。

 さらに姿勢を大きく転換させたのは、自民党が報告書の撤回を求めた十一日。麻生氏は「正式な報告書としては受け取らない」と異例の対応を明らかにした。「われわれの政策スタンスとは違う」と突き放したものの、何が違うかは明確に示せず迷走を深めた。

 その後も自民幹部から酷評が相次ぐと、十四日には麻生氏自身の発言も参院選への危機意識がにじむ内容に。「全国で不安が広まったのを打ち消しにかかった」とあけすけに語った。「金融庁で報告書の表現の調整をしなかった」とも指摘し、問題は官僚のミスだと強調してみせた。

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