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【政治】

地上イージス「白紙に」 秋田側硬化 防衛相は謝罪

 岩屋毅防衛相は十七日、秋田市を訪れ、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備を巡り、佐竹敬久(のりひさ)知事、穂積志(もとむ)市長と相次いで面会し、適地調査データの誤りや住民説明会での防衛省職員の居眠りなど一連の不手際を謝罪した。秋田側は配備計画について「白紙だ」(佐竹氏)と態度を硬化させた。政府が目指す二〇二三年度の運用開始はずれ込む可能性が強まった。 (上野実輝彦)

 岩屋氏は佐竹、穂積両氏に不手際に関し「あってはならないことだ。深くおわび申し上げる」と述べた。候補地の陸上自衛隊新屋演習場(秋田)以外の東北地方十九カ所で配備が可能かどうか確かめるために行った調査に関し、専門家も交えた現地測量を改めて実施する考えを示した。再調査は、防衛省のミスで山の仰角が過大に記載され、候補地から外された九カ所が中心になるとみられる。

 岩屋氏は、再調査結果を地元に重ねて説明する方針を表明。その上で「地元の理解をいただけない状況で予算計上は考えていない」と来年度予算の概算要求では関連経費の計上を見送る考えを明らかにした。

 佐竹氏は面会後、記者団に「謝罪は受け止めるが、理解とは全く違う。(配備計画は)マイナスからのスタートだ」と述べた。穂積氏も計画は「振り出しに戻った」と指摘。地元が配備を認めるには二、三年はかかるとの見通しを示した。

 岩屋氏は面会後、記者団に「新屋演習場を適地とした判断を変える材料があるわけではない」と語った。防衛省は再調査後も、インフラ整備の状況などを総合的に検討すれば、新屋演習場が「適地」との結論は変わらないとみている。

<地上イージス巡る調査ミス> 陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)を地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備の「適地」とした防衛省調査に誤りが見つかった問題。配備可能か検討対象となった新屋演習場を除く東北地方の計19カ所のうち、9カ所で山の仰角の数値が過大だった。実際は約4度なのに、調査報告書には約15度と記載していた例もあった。山の仰角が大きければ、レーダーの電波を遮る要因になり、小さい方が望ましい。

 

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