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【政治】

麻生氏、年金の闇 火消し躍起 「2000万円」拒否「不安あおらず」

参院財政金融委で答弁する麻生金融担当相=18日午前、国会で(小平哲章撮影)

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 麻生太郎副総理兼金融担当相は十八日の参院財政金融委員会で、老後に二千万円の蓄えが必要とした金融庁金融審議会の報告書の受け取りを拒否した自身の対応について「年金の不安をあおったとの自覚はない」と強調した。現在の公的年金制度に関しては「百年間安心ということを大前提にして、かなりの部分を年金で賄える」と説明し、給付水準に問題はないとの見解を示した。

 立憲民主党の蓮舫副代表の質問に答えた。

 麻生氏は、報告書が公文書に当たるとの認識も示し「(金融庁の)ホームページに全部載っている」と述べ隠蔽(いんぺい)との見方を否定した。

 蓮舫氏は、政府が「百年安心」を掲げる公的年金制度の持続性について、麻生氏が過去に疑問を投げかけた言動を取り上げ、現在の見解と矛盾しないかどうかただした。

 麻生氏は二〇〇八年の月刊誌への寄稿で「百年安心」を信用する国民はいないと主張。十八日の答弁では「当時は(年金制度について)安心する人の数が少ないという話だったと思う。今、年金が破綻するとは思っていない」と釈明した。

 首相だった〇九年四月の国会答弁で「百年安心」が政府の公式見解でないと明言していたが、「百年の年金制度として(持続性が)間違いない」と前言を翻した。

 金融審議会の報告書は、安倍晋三首相が出席した十八日の参院厚生労働委員会でも審議された。

 首相は、高齢者世帯の貯蓄額にはばらつきがあると指摘し「単純な平均値によって、公的年金だけでは生活費として月五万円、三十年で二千万円足りないかのように述べている。世間に著しい誤解や不安を与え、不適切だ」と改めて説明した。

 今年が五年に一度の公表時期を迎えた公的年金の財政検証については「政治的な観点から決めるものでは決してない。厚労省で適切に検証し、しかるべく国民にお示しする」とし、参院選前に公表するかどうかは明らかにしなかった。 (中根政人)

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