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【政治】

「分身ロボット」通じ、介護支援訴え 重度障害者「仕事中も公費負担を」

松江市内から三好史子さんが遠隔操作した分身ロボット「オリヒメ」と、説明をする開発者の吉藤健太朗さん=18日、東京・永田町で

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 重い障害のある松江市の女性が十八日、遠隔操作の「分身ロボット」を使って、東京都内の自民党本部であった党会合で国の制度見直しを求めた。重度障害者は仕事をする間、介護にかかる費用の支援を国や自治体から受けられない。女性はロボットを通じ「今受けているサポートを仕事中も受けたいだけ。働いて人の役に立ちたい」と訴えた。

 女性は、脊髄性筋萎縮症で体がほとんど動かない二十代の三好史子さん。松江市内でパソコンを操作し、自民党本部の会議室の机に置かれた高さ約二十センチの小型ロボットを動かした。ロボットをうなずかせたり、手を動かしたりしながら、内蔵のスピーカーを通じて出席議員に語りかけた。

 三好さんは、ロボットを開発したオリィ研究所(東京)が昨年、期間限定で開いた分身ロボットカフェに参加。高さ百二十五センチのロボットを操作して客から注文を取り、飲み物を運ばせた。就職の話もあったが、現行制度が壁となり採用されていない。

 三好さんは会合でそうした経緯を説明。終了後、記者団に「子どもたちのためにも問題を解決したい」と語った。会合主宰者の一人、平将明衆院議員は記者団に「政治主導で課題を整理したい」と話した。

 重度障害者は「重度訪問介護」制度により、排せつの介助やたんの吸引などのサービスを最大一割の本人負担で受けられる。仕事中に受けたサービスは、全額が自分か雇用主の負担。 (安藤美由紀)

 

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