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【政治】

首相、報告書「誤解生じた」 野党、隠蔽が「国民に不安」 年金で攻防、参院選争点

 安倍晋三首相と立憲民主党の枝野幸男代表ら野党四党首は十九日、今国会初で一年ぶりの党首討論に臨み、夏の参院選の争点となる年金制度を巡って論戦を交わした。首相は、夫婦で老後に二千万円の蓄えが必要と試算した金融庁の審議会報告書について「大きな誤解が生じた。違和感を覚えた人もいる」と受け取りを拒否した正当性を主張した。野党は「都合の悪いことを隠蔽(いんぺい)する政権の態度が国民に不安を与える」(国民民主党の玉木雄一郎代表)と批判した。 (後藤孝好)

 野党四党首は全員が金融庁審議会の報告書や年金制度の問題点を取り上げて首相を追及した。枝野氏は、森友・加計学園問題を巡る公文書の隠蔽、改ざんを引き合いに「見たくない事実はなかったことにしてごまかす姿勢だ」と報告書の受け取り拒否を非難した。

 首相は、報告書が高齢者の生活実態に関して平均値から生活費の不足を試算していることを挙げ「平均値で見るのが良いのか。大切なのは、年金生活者の生活実態は多様で、実態に対応するものになっているかどうかだ」と反論した。

 年金財政の健全性を調べる五年に一度の「財政検証」の公表が遅れていることを巡っては、首相は「政局とはかかわらず、しっかりと検証し、報告してもらいたい」と述べるにとどめた。玉木氏は「選挙が近いから情報を出さないのでは、年金制度に信頼は得られない」と参院選前の公表を迫った。

 共産党の志位和夫委員長は「政治に求められているのは貧しい年金の現実を直視し、安心の年金に変えるための責任を果たすことで、報告書を隠蔽することではない」と非難。日本維新の会の片山虎之助共同代表も「頼んでおいて、気に入らないから受け取らないのはやめた方がいい」と促した。

 

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