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【政治】

参院議員会館3部屋増 改修1.8億円内訳明かさず 入札なし業者同じ

定数増で会議室から議員事務所に作り替えられた部屋=26日、東京・永田町の参院議員会館で

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 今回の参院選で定数三増になったことに伴い、参院議員会館に新設された議員用の部屋が二十六日、本紙に公開された。改修費は計約一億八千七百万円と高額だが、参院事務局は内訳を明らかにしなかった。改修事業者を決める入札は新たに行われず、二〇〇六年から建物の維持管理などを請け負う業者が工事した。参院事務局は、業者は建物の構造などを熟知しているためと説明するが、適正な金額かどうか検証は難しい。 (北條香子)

 国会裏手の議員会館二階の会議室三部屋を改修した。昨年十二月に着工し、今年三月に完成した。各部屋は議員執務室や応接室兼会議室など計約百平方メートルで、既に使われている事務所と同じ間取り。新設された部屋は、いずれも自民党議員二人と無所属議員一人が使う予定。

 事務局によると一億八千七百万円は改修工事費、工事監理費、消費税の合計。高額な理由は「電話やインターネットを通すための地下のメインサーバーまでの工事や、防災センターの監視プログラムの組み替えなども行ったためだ」と説明。内訳は「改修工事費は一式であり、内容を区分して示すのは困難だ」と明示しなかった。

 改修費は、参院の一八年度の公共施設等維持管理運営費から出された。備品購入費も改修費に含まれる。

 工事は、鹿島が代表企業を務め、清水建設や大成建設など六社で構成される特別目的会社(SPC)の「HOC議員会館PFI株式会社」(東京都港区)が担当した。〇五年の入札でHOC社が、参院議員会館の設計・建設のほか、維持管理・運営事業者に選ばれた。事業期間は〇六年三月から二〇年三月までの十四年間。議員会館は一〇年に完成した。

 事務局は、新たに入札を行わなかった理由を「HOC社は(会館の)構造、配線や配管の接続状況を熟知しているほか、維持管理・運営業務との関連性も把握しており、効率的かつ的確に改修を実施できると考えた」と説明している。

 二二年の参院選でも議席が三つ増えるため、今回改修された部屋に隣接する部屋を改修する予定。六室まとめて改修しなかったことについて、事務局は「一度に改修すると三年間は空き部屋になる。定数が増えるギリギリまで、休養室などを生かすためだ」と説明した。

<参院議員の定数> 一票の格差是正のため、昨年の公職選挙法改正に伴い、参院定数は242から6増の248となった。内訳は埼玉選挙区2増、比例代表4増。参院議員は3年ごとに半数改選されるため、今回の参院選では、埼玉で1増、比例で2増となり、定数は245に。次回2022年の参院選で残り3議席が増える。今回の参院選から比例では、各党が優先的に当選させたい候補の順位をあらかじめ定める「特定枠」が新たに導入され、自民党とれいわ新選組からそれぞれ2人が当選した。

 

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