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【政治】

<国会バリアフリー>動けなくても働ける姿を 分身ロボ開発 吉藤健太朗代表に聞く

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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者でれいわ新選組の船後靖彦参院議員は、国会で分身ロボットの活用を希望している。障害のある人と寄り添いながら、分身ロボットの研究・開発を続ける「オリィ研究所」(東京都港区)の吉藤健太朗代表(31)に、仕組みや意義を聞いた。 (北條香子)

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 −分身ロボットは人工知能(AI)ではなく、操作する人の意思で動くものなのか。

 「その通りだ。私たちの製品には、ロボットを通じて(操作通りに)身体表現を行うものと、文字盤に視線入力して文章を読み上げさせる意思伝達機能を持つものがある。両者を組み合わせて使うこともできる」

 −具体的には。

 「パソコンやタブレットなどでロボットを操作し、うなずいたり、手を挙げたりできる。ロボットの首を動かせば、カメラを通じて周囲を見渡すことも可能だ。船後さんは、視線入力と身体表現できるロボットを組み合わせて使うことを希望していると聞いている」

 −船後さんは発語できないが、視線入力でロボットを通じて手を挙げたり、文章を読み上げたりできるということか。

 「そうだ」

 −分身ロボットには限界もあるようだが。

 「正直、壁にぶつかってみないと分からない。様子を見ながら(船後さんの)やりたいことに合わせて、機能を追加できればと思う」

 −国会議員が分身ロボットを使う意義をどう考えるか。

 「船後さんが壁をどう乗り越えるかを見てもらうことで、いろいろ考えてもらうきっかけになるのではないか。船後さんが表に立って働く姿を見せ、それをわれわれが応援していくことで、体が動かなくなっても働ける、存在意義を見いだせる社会の姿を示したい」

<よしふじ・けんたろう> オリィ研究所代表。1987年、奈良県生まれ。小学5年から中学2年まで不登校を経験。早稲田大在学中に孤独解消のための分身ロボットを開発。2012年に同研究所を立ち上げた。

 

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