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【政治】

<国会バリアフリー>課題は 介護費負担制度 国会質問配慮を

国会内を移動するれいわ新選組の木村英子氏=1日午前、国会で

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 重い身体障害がある、れいわ新選組の舩後(ふなご)靖彦、木村英子両氏が一日、初登院した。参院選後のわずか十日で、バリアフリー化に向け、急いで本会議場などを改修。二人は初日の活動を無事に終えたが、議員として十分な活動をする態勢整備には多くの課題が残る。

 二人の当選を受けて、参院の本会議場には車いす用スペースや、医療機器用の電源などが設けられた。記者席の一部を撤去した委員会室もある。

 二人は一日午前十時すぎ、介助者に付き添われて議場に入り、初めての本会議に出席。正副議長を選ぶ記名投票では、それぞれの介助者が代筆した投票用紙を参院職員に渡すなどして、初日の活動を終えた。

 バリアフリー化の状況について、木村氏は「今日は驚いて何も考えられないが、(改善点が)ちょっとずつ見えてくると思う」と話した。

 国会議員として活動するにあたり焦点となったのが二人が利用する「重度訪問介護」の費用負担の問題。現行制度では、経済活動中は介護サービスの公費負担が対象外のため、議員活動中のサービスは多額の自己負担が発生する恐れがあったが、当面は参院が負担することになった。

 重度訪問介護が経済活動に使えないとする運用ルールの見直しを求めてきた木村氏は「制度がすぐに変わらないことは分かっている。国会議員になったので勉強しながら改善していきたい」と語った。

 会期が五日までの臨時国会では法案審議は行わず、本格的な論戦は秋の臨時国会となる。難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の舩後氏は自分で発話できず、介助者が掲げる文字盤を使って文章をつくるため質問時間にも配慮が求められる。目の動きなどで会話などができる分身ロボットの使用も課題だ。

 れいわの山本太郎代表は一日、記者団に「『意思の疎通は大丈夫なのか』という声があるが、うがったものの見方だ。アドリブのやりとりは少し時間がかかるので、そこは合理的配慮をしていただきたい」と話した。 (木谷孝洋)

初登院するれいわ新選組の舩後靖彦氏と介助者=1日午前、国会で

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