東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

新元号、宇野氏4案提出 最終候補6案 令和は中西氏

写真

 政府が新元号を四月に決める際に有識者懇談会などへ示した最終候補六案の考案者と出典の全容が判明した。「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万保(ばんぽう)」の四つは宇野茂彦中央大名誉教授(中国哲学)が提出。「令和」は中西進大阪女子大元学長(日本古典)、「万和(ばんな)」は石川忠久二松学舎大元学長(中国古典)と確定した。出典は国書(日本古典)と漢籍(中国古典)が各三つだった。政府関係者が五日、明らかにした。

 政府は令和の名称と出典を除き、考案者を含めて原案を一切公表していない。中西氏は既に令和の考案者だと事実上認めているが、政府側も追認した形だ。

 関係者によると、英弘は「古事記」の中から天武天皇の業績に関する一節、久化は「明治」「大正」の出典と同じ漢籍「易経(えききょう)」からそれぞれ引用した。広至は「日本書紀」と「続日本紀(しょくにほんぎ)」、万保は中国最古の詩集「詩経(しきょう)」だった。

 英弘の出典は当初、日本書紀との説もあったが、その後の取材で古事記だと分かった。欽明天皇の発言に関する日本書紀の一節が典拠とされた広至は、続日本紀からも引用していた。

 万和は石川氏が考案し、「平成」の典拠にもなった漢籍「史記(しき)」の「五帝本紀(ごていほんぎ)」から採用した。石川氏は当初、取材に漢籍「文選(もんぜん)」からの一節と説明していたが、その後の政府側との調整で五帝本紀に正式決定した。令和は中西氏の考案で、現存する日本最古の歌集「万葉集」の梅の歌の序文から引いた。

 政府は四月一日に開いた有識者懇談会などを経て、臨時閣議で令和に決定した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報