東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

長崎原爆の日 首相は式典で条約触れず

 安倍晋三首相は九日の長崎平和祈念式典でのあいさつで、核兵器禁止条約に触れなかった。条約は二〇一七年七月に国連で採択され、被爆者らは日本政府に署名、批准を求めている。首相はこの三年間の被爆地の式典あいさつで一度も条約を取り上げず、参加しない姿勢を鮮明にした。

 首相は「長崎と広島の惨禍を決して繰り返してはならない。『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を続ける」と表明した。その上で「核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら国際社会の取り組みを主導していく」と述べた。

 東西冷戦を終結に導いた米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効には言及しなかった。米ロの核軍拡競争に対する非難は控え「世界的に安全保障環境は厳しさを増し、核軍縮を巡っては各国の立場の隔たりが拡大している」と指摘するにとどめた。

 核拡散防止条約(NPT)が来年、発効五十年となることから「運用検討会議で意義ある成果を生み出す」と主張。専門家でつくる政府の「賢人会議」の提言を踏まえ、各国に核軍縮・不拡散を働き掛ける考えを示した。 (上野実輝彦)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報