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【政治】

<国会バリアフリー>対面取材でバリアー実感 国会質問 合理的配慮を

 「文字盤、使ってみますか」。舩後氏への対面取材中、介助者の佐塚みさ子さんに促された。記者が限られた時間を無駄にしまいと、早口で長い質問をした直後のことだ。

 舩後氏が透明な文字盤で「す」を選ぶ場合、介助者が「あ、か、さ」と行を順に指さして「さ行」に差しかかったところで、舩後氏がまばたきで同意を示す。続いて「さ、し、す」と順に示し、「す」の所で再びまばたき。長文を正確に伝えるには相当な集中力と体力が必要だと分かり、配慮を欠いた取材を謝罪した。

 舩後氏が今後、国会で直面する障壁を見た気もした。舩後氏は文書での質問に対する回答を用意するのに三日間を要した。対面取材の質問に対し「八年間、本を読むことができませんでした」と文字盤を使って答えるのには一分二十秒かかった。

 国会の委員会で政府側の答弁を聞いた上で、再質問し、情報を引き出すのは議員の大切な仕事だ。質問時間は会派の大きさに応じて決まり、厳守が求められる。舩後氏が質問しやすいよう、参院の各会派が知恵を絞ることは、障害者差別解消法の定める「合理的配慮」に該当するはずだ。 (大野暢子)

 

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