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【政治】

<国会バリアフリー>医療・介護変えるチャンス 障害、病気…「経験政治に生かす」 れいわ舩後議員

透明な文字盤を使いインタビューに答える舩後靖彦参院議員=26日、東京・永田町の参院議員会館で(潟沼義樹撮影)

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 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で初の国会議員となった、れいわ新選組の舩後(ふなご)靖彦参院議員(61)は26日、本紙のインタビューに応じ「日本の医療・介護を変えられる千載一遇のチャンスが来た」と自身の体験を障害者政策に反映させる考えを示した。自民党の改憲案には反対を表明。次期衆院選に向けて消費税の廃止・減税を旗印に野党共闘を進めるべきだと呼び掛けた。

 舩後氏は「いかなる障害・病気があっても尊厳と楽しみを持って人生を全うできる社会の実現のため、経験を政治に生かしたい」と強調した。多様な障害者の声を聴いて国会で発信することで「真に当事者の立場に立った『合理的配慮』が実現できる障害者政策に変えたい」と意欲を示した。

 障害者と健常者が同じ環境で学ぶ「インクルーシブ教育」の普及に注力する考えも表明した。「ともに育ち、学ぶ場である教室から障害児・者に対する理解が自然に育ち、差別や偏見のない社会へとつながっていく」と説明した。

 インタビューは書面と対面で行った。舩後氏は視聴覚に障害はないが、声が出せず、手足も動かせない。口にセンサーをくわえてパソコンを操作し、本紙が事前に伝えた質問に書面で回答した。対面取材では、記者の質問を受けた舩後氏が透明な文字盤を目で追って回答を介助者に伝え、介助者が代読した。

 憲法を巡っては、二五条が定める「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が「障害者に十分に認められていない」と指摘。自民党が主張する九条への自衛隊明記よりも「二五条の理念を実現する方が喫緊の課題だ」と訴えた。自民の改憲四項目の一つで、有事の際に国会議員の任期延長や政府への権限集中を認める緊急事態条項の新設については「戦争などの有事には障害者は真っ先に切り捨てられる」と懸念を示した。

 安倍政権に対しては、過半数の世帯が「生活が苦しい」と答えた調査を挙げて批判した。長期政権になったのは「野党がしっかりした経済政策を打ち出せてこなかったからだ」と分析。野党の統一政策に消費税廃止または5%への減税を掲げ、次期衆院選で政権交代を目指す考えを示した。

 

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