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【政治】

防衛費過去最大5.3兆円 いずも空母化31億円

 防衛省は三十日、総額五兆三千二百二十三億円に上る二〇二〇年度予算の概算要求を決定した。概算時で過去最大を六年連続で更新し、一九年度当初予算の五兆二千五百七十四億円からは1・2%増加した。短距離離陸・垂直着陸が可能な米国製ステルス戦闘機F35Bの購入費を初めて盛り込み、これらを搭載するため護衛艦「いずも」を改修して事実上の空母化をするための費用も計上した。

 「いずも」に戦闘機を離着陸させるために甲板を強化する費用は三十一億円で、搭載するF35B六機の費用は八百四十六億円。専守防衛からの逸脱が懸念される空母化改修は、政府が昨年末に策定した防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」で、自衛隊から要求がなかったにもかかわらず、明記されていた。

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」関連は迎撃ミサイルの垂直発射装置六基の取得関連で百二十二億円を要求。これまでの本体二基の購入費二千四百四億円にさらに経費が上積みされたが、配備候補地の秋田、山口両県の理解を得るめどは立っていない。

 F35Aは三機の購入費として三百十億円、イージス艦などに搭載する迎撃ミサイルSM3ブロック2A購入費は三百三億円をそれぞれ計上した。米国に有利な条件で米政府を通じて武器を購入する「対外有償軍事援助(FMS)」による調達費は、昨年度概算要求より27%減ったものの五千十三億円に達した。

 「新たな戦場」と呼ばれる宇宙やサイバーといった新領域での対策も強化。不審な人工衛星などを監視する「宇宙作戦隊(仮称)」新設を含む宇宙関連経費に五百二十四億円を盛り込んだ。 (上野実輝彦)

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