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【政治】

地上イージス正当化 北の核小型化警戒 防衛白書

 河野太郎防衛相は二十七日午前の閣議で、二〇一九年版防衛白書を報告した。北朝鮮が開発を進める弾道ミサイルに搭載する核兵器の小型化、弾頭化が「既に実現しているとみられる」と危機感の表現を強め、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の整備を正当化した。 (山口哲人)

 イージス・アショアに関しては、候補地を巡る防衛省の調査ミスや不手際が相次いだことに触れ「真摯(しんし)に反省している」とした。一方で、北朝鮮の核・ミサイル開発は差し迫った脅威となっており「これまでのミサイル防衛のあり方を見直す必要がある」と整備推進の姿勢を明記した。

 河野氏は閣議後の記者会見で「北朝鮮のミサイルからわが国を守る態勢を取るのは当然だ。あらゆる脅威を防ぐ準備を進めていく」と話した。

 白書では、中国について「地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっている」と軍事的な脅威が強まっていることを指摘。各国の軍事動向を分析する章の中で中国の記載順はこれまで三番目だったが、今回初めて米国に次ぐ二番目に上げ、他のどの国よりも多くのページ数を割いた。

 中国は日本の周辺海域や空域での活動を活発化させているだけでなく、米国やロシアを大きく上回る約三十基の軍事衛星を一八年に打ち上げている。宇宙やサイバーといった新たな領域での能力を増強していることを強調し、強い警戒感を示した。

 安全保障で協力する国々を紹介する章では、韓国の記載順がオーストラリア、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)に続く四番目で、一八年版の二番目から後退した。軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)など日韓間の懸案事項を列挙した上で「韓国側の否定的な対応が防衛協力、交流に影響を及ぼしている」と批判。最近の日韓関係の悪化が白書にも反映された。

 

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