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【政治】

北朝鮮・中国の脅威強調 防衛白書 軍事強化の必要訴え

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 河野太郎防衛相は二十七日の閣議で、二〇一九年版防衛白書を報告した。北朝鮮が弾道ミサイルに搭載する核兵器の小型化、弾頭化を「既に実現しているとみられる」と危機感を募らせ、中国が「地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっている」と軍事的な脅威を強調。有事に対応するため、中期防衛力整備計画に盛り込んだ地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」やステルス戦闘機F35Aなどを列挙して導入の必要性を訴えた。

 イージス・アショアについては、候補地を巡る防衛省の調査ミスや不手際が相次いだことに触れて「真摯(しんし)に反省している」と陳謝。一方で、北朝鮮の核・ミサイル開発は差し迫った脅威で「これまでのミサイル防衛のあり方を見直す必要がある」と整備推進の姿勢を明記した。単価が約千二百二十四億円で、二基整備する方針も紹介した。

 河野氏は閣議後の記者会見で「北朝鮮のミサイルから守る態勢を取るのは当然だ。あらゆる脅威を防ぐ準備を進めていく」と語った。

 白書では各国の軍事動向を分析する章で、中国の記載順をこれまでの三番目から、米国に次ぐ二番目に初めて繰り上げた。他のどの国よりも多くのページ数を割き、日本の周辺海域や空域での活動を活発化させていると詳述した。

 中国は一八年に米国やロシアを大きく上回る約三十基の軍事衛星を打ち上げたと指摘。宇宙やサイバーといった「新たな戦場」での能力を増強しているとして強い警戒感を示した。

 これに対抗して日本も新領域での優位性を確保するため、宇宙の監視能力強化などを着実に進めていく方針を示した。防空能力の向上に向けたF35Aや護衛艦「いずも」の改修など整備する装備の一覧を掲載。本年度の防衛予算は過去最大の五兆二千五百七十四億円に膨らんだ。 (山口哲人)

 

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