東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

北漁船衝突 自民、乗組員解放批判 水産庁「違法漁獲確認できず」

北朝鮮漁船の乗組員を救助する水産庁の救助艇=7日(同庁提供)

写真

 江藤拓農相は八日、閣議後の記者会見で、北朝鮮漁船と水産庁漁業取締船が七日に衝突した事故について「日本の排他的経済水域(EEZ)内に北朝鮮船籍と思われる漁船が入ってきたことは極めて遺憾。漁業関係者の心労を思うと腹立たしい」と述べた。

 漁船の乗組員を拘束せず別の北朝鮮船に引き取らせたことに関しては、網を張ったり魚を船に積んでいたりするなど違法な漁獲を確認できなかったためと説明。「同じ事案が起こったときにどう対応してきたのか検証した上で、冷静な対応をすることが大切だ」とした。

 自民党も八日、水産関連会合を開き、水産庁が事故の経緯を報告した。議員からは身柄を拘束しなかったことを疑問視する声が出た。「乗組員をすぐに帰すのは腰が引けている印象を受ける」「こんな対応ではなめられる」などとして、厳しい対応が必要との意見が相次いだ。

 参加した漁業関係者は「現場海域で操業する日本のイカ釣り漁業者らは大きな不安を抱えている」と、安心して操業できる環境を整えるよう政府に求めた。

 現場となった日本海の大和堆(やまとたい)周辺はイカの好漁場として知られ、北朝鮮船によるとみられる違法操業が横行。水産庁は今後の取り締まりについて「毅然(きぜん)とした態度で対応する」と強調した。

 水産庁などによると、取締船がEEZの外に退去するよう北朝鮮漁船に警告していた際に衝突が起きた。

◆首相、北に抗議

 安倍晋三首相は八日午前の参院代表質問で、七日に発生した北朝鮮漁船と水産庁の漁業取締船の衝突について、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮側に抗議したと説明。その上で「わが国のEEZ内での違法操業防止のため、毅然(きぜん)として対応していく」と述べた。

水産庁の漁業取締船「おおくに」と衝突した北朝鮮の漁船=7日(同庁提供)

写真

新潟港に入港した「おおくに」=8日午前10時31分

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報