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【政治】

文大統領、訪日見送り 即位の礼 韓国、首相が出席へ

 【ソウル=中村彰宏】韓国政府は十三日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」(二十二日)に、李洛淵(イナギョン)首相が出席すると発表した。日韓関係に改善の兆しがみられないことから文在寅(ムンジェイン)大統領の訪日は見送った。

 李氏は韓国紙の元東京特派員で、韓日議員連盟副会長を務めたこともある知日派。二十二〜二十四日に訪日し、政財界人との会談を予定する。韓国政府は、李氏の訪日を日韓関係改善の契機にしたい考えで、安倍晋三首相との会談が実現する可能性もある。

◆元徴用工でなお隔たり

 韓国の文在寅大統領の訪日は、日韓両国の議員外交などを通じ水面下で調整が進められていたが、隔たりは埋められなかった。複数の日韓関係筋によると、元徴用工問題の解決に向け、韓国政府は日本に特使を派遣し、両国の企業と韓国政府が共同で補償する「1+1+α」案を日本側に提示。「日本企業に金銭的被害がないようにする」(韓国与党幹部)方向で解決策を探り日本企業が補償に応じた後、韓国政府が相当額を企業側に返済する案などを模索していたとみられる。

 韓国側は文氏の訪日実現を条件に日韓軍事情報包括保護協定破棄決定撤回を検討する考えも示唆していた。天皇陛下への謝罪を求める発言で日本から批判された韓国国会の文喜相(ムンヒサン)議長は大島理森衆院議長に「日本人の心を傷つけるつもりはなく遺憾だ」と謝罪の趣旨を含んだ手紙を送るなど環境整備を進めてきた。

 日本政府は、元徴用工への賠償に関しては一九六五年の日韓請求権協定で解決済みとの立場を崩していない。安倍首相は韓国側に対応を求めており、妥協点は見つかっていない。 (上野実輝彦)

 

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