東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

大嘗祭、全国からの供え物 埋納せず再利用へ 食品ロス削減、前例見直し

 天皇の代替わりに伴う来月の皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」に供えるため、全国から届く特産の農林水産物「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」について、宮内庁の西村泰彦次長は十五日の定例会見で、儀式後に有効活用する方針を発表した。二十九年前の前回は、土に埋める「埋納」を行ったが、今月一日の食品ロス削減推進法の施行など社会状況に照らして前例を見直すことにした。

 庭積机代物は、天皇陛下が主要祭殿で神々に供える特別な新穀や酒と異なり、大嘗宮の一角の建物に並べられて神々に供覧される。明治の大嘗祭から始まり、大正で全国の特産物に拡大。農林水産業を奨励する目的を持つとされる。

 今回は四十七都道府県から一・五キロずつ計七〇・五キロの米と、二十五都府県から〇・七五キロずつ計約一八・七キロの粟(あわ)が届くほか、各都道府県から五品目以内で特産物が寄せられ、すべて宮内庁に買い取られる。

 前回は主要神事で用いた食物と同じように机代物も土に埋納された。今回は環境問題への社会的関心が高く、宮内庁は「安全に食べられる物は有効活用する」(西村次長)とした。

 活用方法は未定だが、皇室文化研究家の所功さん(77)は「大嘗祭の参列者を招く大饗の儀のメニューへの活用などを検討してほしい」と話した。 (編集委員・阿部博行)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報