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【政治】

北漁船の衝突映像公開 水産庁、正当性を主張

 水産庁は十八日、能登半島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で北朝鮮漁船と、水産庁の漁業取締船「おおくに」が衝突した事故の映像を公開した。日本政府は映像の公開に当初否定的だったが、事故当時の対応の正当性を国内外に主張するため、方針を転換した。

 水産庁の神谷崇資源管理部長は同日記者会見し、「取り締まり活動が適切に行われていたことを国民に理解してもらうため、公益性の観点から公開した」と説明した。

 水産庁は同庁のウェブサイトに映像を掲載。約四時間の映像を事故前後に絞って約十三分に編集した。

水産庁が公開した、7日に能登半島沖で同庁の取締船「おおくに」に北朝鮮漁船が衝突した事故の映像(上から下)。放水を受けた北朝鮮漁船が「おおくに」に衝突し、離れた後に傾いて沈没した

写真

◆緊迫の船内「当たる、当たる」

 「当たる、当たる」「左に切っている」。放水により北朝鮮漁船に退去警告を続けていた水産庁漁業取締船に右側から漁船が接近し、緊迫する取締船の船内。直後に「ガシャーン」と衝撃音が響く。七日午前九時七分ごろ、取締船船首付近と漁船の左舷が衝突した。

 「退去警告に従わないため撮影を始める」。公開映像は午前九時ごろが最初の場面だ。取締船は北朝鮮漁船の後方から近づき、漁船船体に放水が当たる様子が続く。この後、衝突が起きた。

 衝突後もしばらく漁船は通常の航行を続けているように見える。取締船は、日本のEEZから退去するように音声で警告している。

 この後、映像は漁船に水が入って沈んでいく場面に。沈没は午前九時二十四分ごろ。海に投げ出された乗組員は漁具などとみられるものにしがみついていた。

 沈没を受けて取締船は救助活動に入る。取締船側のボートが漁船の乗組員の近くに救命いかだを届けると、乗組員が乗り込んだ。

 最後の場面は冒頭から約四時間後の午後一時ごろ。別の北朝鮮の船が漁船の乗組員を引き上げていた。

 

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