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【政治】

菅原氏辞任、相次ぐ問題発言 「閣僚資質」を野党追及

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 安倍晋三首相は二十九日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、萩生田光一文部科学相や河野太郎防衛相の相次ぐ失言について「閣僚の発言で心配を掛けて申し訳ない。これから引き締めて真摯(しんし)に取り組む」と陳謝した。山口氏が記者団に明らかにした。政府与党は事態の沈静化を急ぐが、野党は「閣僚の資質を欠いている」と国会で追及する構えだ。 (川田篤志)

 安倍政権では、菅原一秀(いっしゅう)前経済産業相が二十五日、公設秘書が支援者の通夜で香典を渡した公職選挙法違反の疑惑で、辞任したばかり。閣僚の不祥事の連鎖に歯止めがかからない。

 萩生田氏は二十九日の記者会見で、大学入学共通テストの英語で導入される民間検定試験を巡り「身の丈に合わせて勝負してもらえれば」とテレビ番組で発言したことに関し「撤回し、謝罪する」と述べた。「受験生にいろんな環境はあるけど頑張ってほしいという思いを込めての発言。見下したり切り捨てたりしたわけではない」と釈明した。

 民間試験は、練習のためなら何度受けても良いが、受験料が二万円超の高額な試験があるほか、会場が地方に少ないなど、家計や居住地によって有利不利が生じる懸念が根強い。全国高等学校長協会が二〇二〇年四月からの導入の延期を求める中、教育行政のトップが所得や地域による教育格差を容認するような発言に批判がやまない。

 河野氏は二十八日の自らの政治資金パーティーで「私は雨男。既に台風が三つ」と述べ、台風被害が相次ぐ中で不謹慎と問題視する声が相次いだ。二十九日の会見では「災害派遣に出動中の自衛隊員の処遇をしっかり改善しないといけないという趣旨だった」と陳謝して火消しを図った。

 野党は相次ぐ閣僚の不祥事の中でも、萩生田氏の発言に照準を合わせて追及する。立憲民主党の安住淳国対委員長は二十九日、萩生田氏の発言について記者団に「撤回では済まない。発言の背景を深く追及することが必要だ」と強調。立民の枝野幸男代表は党会合で、野党が国会に提出した英語民間試験の大学入試利用を延期させる法案の成立に努める考えを示した。

 

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