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【政治】

日本留学試験受験できず 文科省独法ミス 1600人、問題冊子が不足

 大学の外国人学生の選抜に使われる「日本留学試験」で、問題冊子が不足し、千六百人余の外国人が受験できなかったことが分かった。実施する文部科学省所管の独立行政法人のミスが原因。再試験は行われるが、受けられない学生が出る可能性もある。留学希望者の人生を左右する重要な試験でのずさんな対応に、批判の声が上がっている。

 試験を行う「日本学生支援機構」によると、試験は十日に全国の二十三会場で実施し、約二万六千人が出願。大阪会場(大阪大豊中キャンパス)での受験を希望した二千四百六十九人のうち、千六百二十四人分の問題が足りなかった。

 試験は「日本語」「数学」など四科目から、入学希望の大学が指定した科目を選ぶ。担当者によると、問題冊子を発注する際の計算ミスにより、必要な部数を用意できなかったという。担当者は「事務的な不備により受験生に迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪。二十三日に再試験を行う。

 留学を目指す学生への影響は大きく、ネット上では不満の声が続出。受験生や日本語教師によると、一回入国用のビザで来日していたため再試験に合わせたビザ取得が困難な学生や、再試験と大学の受験日が重なった学生もいるという。

 大阪市の中国人女子学生(20)は、本紙の取材に「急に中止が言い渡され頭が真っ白になった。トラブルの原因を明らかにして、納得のいく受験ができるようにしてほしい」と訴える。

 東京都内にある留学生向け予備校の男性教師は「留学生にとっては人生を決める試験だ。これが大学入試センター試験だったら大ニュースだが、機構の対応をみると、留学生が軽んじられているように感じる」と話した。 (上野実輝彦)

 

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