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【政治】

桜を見る会 名簿廃棄後に保存基準変更 内閣府、対象狭める

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 政府が四月の「桜を見る会」の招待者名簿を五月に廃棄した約五カ月後、文書保存基準に関する内規を変更していたことが二十三日、分かった。内閣府は曖昧だった基準を明確にしたと説明するが、野党は「追及をかわすため、後付けで規定を変えた」と反発している。

 内閣府が野党に示した公文書管理に関する資料で判明した。

 今年の桜を見る会は、四月十三日に開催。共産党議員が国会質問のため関連資料の提出を要求した当日の五月九日、今年分の名簿をシュレッダーで廃棄した。

 野党が追及の動きを強めたのと同時期の十月二十八日、内規で定めた文書保存対象を「行事等の案内の発送等」に狭め、保存期間を一年未満とした。野党幹部は「招待者名簿の廃棄を正当化できるよう後で内規を変更したのではないか」と批判している。

 二〇一八年三月以前は「行事等の名簿」が対象とされ、保存期間は一年。一八年四月に一年未満へと変わった。

 内閣府は、対象を具体的にしたとした上で「変更前の基準でも保存期間は一年未満とされており、今年分の廃棄に問題はない」と説明している。

 公文書管理に詳しい東京大の牧原出教授(政治学)は「廃棄のタイミングを含めて不適切だ。事後検証できない態勢になっているのが現政権の一番の問題。電子データはどこかにあるはずで、調査を尽くすべきだ」と指摘した。

◆野党、追及態勢強化 与党、予算委応じず

 臨時国会は会期末の12月9日まで2週間余りとなった。野党は首相主催の「桜を見る会」を巡り、追及態勢を増強。安倍晋三首相が公的行事を私物化して自らの後援会を優遇したとの批判を強め、首相が出席する衆参両院の予算委員会を重ねて要求する。与党は応じずに幕引きを図りたい意向で、日米貿易協定の承認に注力する。終盤国会の攻防は激しくなりそうだ。

 野党は25日、追及チームを格上げした「追及本部」の初会合を開く。立憲民主、国民民主、社民3党などの会派と共産党に加え、れいわ新選組も参加し、実態解明を進める。参院では、22日の予算委理事懇談会で参院規則に基づき集中審議の開催を要求。回答期限を26日とした。

 与党は首相が20日の参院本会議で、招待者推薦に関与したと認めた点などを踏まえ「首相は十分に説明している」として収束を狙う。集中審議の開催には応じる気配を見せない。

 

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